【編集部記事】米国の図書館関係者向け情報サイト「The Digital Shift」によると、独Bertelsmannグループの大手出版社であるRandom House社(本社:米国ニューヨーク州)が、図書館向け電子書籍プラットフォーム最大手のOverDrive社(本社:米国オハイオ州)を介し、電子書籍の新しい価格モデルを採用した模様。 記事によると、これは図書館専用の電子書籍価格で、貸し出し回数を無制限(ただし1人ずつしか閲覧できない)にする代わりに、購入版価格の2〜3倍とするという内容。さらにRandom House社では図書館側に閲覧ログデータの提供も要求する。ただ、その一方でRandom House側は「まだ試行錯誤の段階である」「読者需要がまだよくわからない」とコメントしている模様。 このニュースで注目すべき点は、大手出版社がプラットフォーム業者を飛び越えて図書館側と需要ベー
【編集部記事】米New York Times紙のブログによると、米国の読書家の間でカリスマ図書館員として有名なNancy Pearl氏が、Amazon社(本社:ワシントン州)と米書店業界の抗争で板挟みになっているとのこと。 今年67歳になったPearl氏は、過去シアトル市立図書館に勤務していた時代、より多くの人に本の魅力を伝えようとラジオ番組に出演したり、隠れた名書を弾丸のように紹介していく選書ガイド本「Book Lust」シリーズを執筆するなど、米国の読者家の間で“選書のカリスマ”として一躍有名に。Pearl氏のガイドを商品仕入れの参考にする書店員も多く、業界から多くの賞を獲得し、2003年には地元でフィギュア人形が売り出されるほどだった。 しかし、Amazon社が1月11日、同社の絶版本復刊ビジネスの指南役としてPearl氏と契約を発表した途端、書店・出版業界のファンたちが激怒。翌
Apple社の電子書籍制作ソフト「iBooks Author」のEPUB3互換性について、関係者の間で賛否両論 【編集部記事】Apple社(本社:米国カリフォルニア州)が先週19日に無料公開した新しいMac OS X用電子書籍制作ソフト「iBook Author」のEPUB3形式ファイルとの互換性について、現地の電子書籍関係者たちの間で議論が白熱している。 議論の争点は、Apple社の新しいiBooks Authorソフトが、現在IDPFで公開されているEPUB3.0仕様をiPad向けに独自拡張した「.ibook」形式ファイルしか出力しない件について。たとえば、W3C CSS Working Group代表のDaniel Glazman氏がCSS管理面での問題点を指摘すると、Mac業界の有名プロガーであるJohn Gruber氏はオープン規格を私企業がどう拡張しようが勝手であると反論。こ
米図書館員が新提案「公共図書館は、電子書籍の貸し出しではなく、電子書籍クリエイター・ユーザー教育に予算を使うべき」 【編集部記事】米国図書館協会The American Library Association(本部:米国イリノイ州)の公共図書館部会の公式ブログ「The PLA Blog」に現地時間1月8日、図書館員が電子書籍とどのようにつき合うべきか、興味深い提案記事が掲載された。 提案主は、サンノゼ市立図書館のデジタル担当であるNate Hill氏。Hill氏によると、公共図書館の限られた予算を、今後続々と登場するであろう新型の電子書籍ハードウェアや作品ライセンス購入に使い続けるのは現実的ではなく、むしろやめたほうがいいとのこと。それよりも、地域住民の電子書籍リテラシー向上の教育活動に投資すべきで、たとえば実際に電子書籍執筆・出版体験ができるような施設を提供し、それを通じてリテラシー向
米Amazon、個人向け電子書籍出版サービス「Kindle Direct Publishing」などで“スパム電子書籍”を排除へ 【編集部記事】現地報道によると、米Amazonは今月に入り、同社の電子書籍端末「Kindle」シリーズで急増している“スパム電子書籍”について、排除する対策を段階的にスタートした模様。 スパム電子書籍とは、通称「PLR(Private Label Rights)作品」と呼ばれる業者製コンテンツを大量購入し、そのまま自分のオリジナル作品として販売されている作品などのことを指す。Kindleシリーズでは、電子書籍出版サービス「Kindle Direct Publishing」を介して個人が気軽に電子書籍を販売できるため、副収入目的でこれら大量のPLR作品を低価格ダンピングしている個人ユーザーが増えていた。 Amazon側は長い間、このスパム電子書籍問題については
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く