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ブックマーク / www.nippon.com (7)

  • 「神の鳥」ニホンライチョウを守れ―中央アルプスで「復活作戦」

    古来の山岳信仰と結びつき、高山に生息するニホンライチョウはかつて神の使いとあがめられていた。現在は温暖化による環境変化をはじめ、さまざまな要因により生息を脅かされているが、環境省、研究者、動物園が連携して取り組む保護増殖プロジェクトが成果を挙げつつある。 ライチョウ飼育を試みた江戸幕府 ニホンライチョウ(英名:Japanese Rock Ptarmigan)は州中部の北アルプスと南アルプス周辺の山岳地帯に生息する。北半球の寒冷地に広く分布するライチョウの種の中では、最南端の高山に隔離分布している。冬になると真っ白な羽毛に覆われるため雪の中で姿を見つけにくいが、基的に人を恐れず、他の野鳥と違って近寄っても逃げない。 冬場の雄(2017年3月乗鞍岳) 江戸時代のライチョウ飼育の試みを記した『震雷記(しんらいき)』(1767年/国立国会図書館デジタルコレクション) 日には古くから奥山に

    「神の鳥」ニホンライチョウを守れ―中央アルプスで「復活作戦」
    tsysoba
    tsysoba 2021/10/04
    動物園の役割についても言及があるのがポイントかと。
  • 偉大なる日本文学者、ドナルド・キーン

    米国生まれの日文学研究者、翻訳者であるドナルド・キーン。ニューヨークの屋で初めて『源氏物語』に出会ってから、ほぼ80年の歳月がたとうとしている。『わたしの日語修行』を共著した日教育者が、キーンの魅力に迫る。 ドナルド・キーン氏は2019年2月24日朝、心不全のため東京都内の病院で死去されました。享年96歳でした。稿は、その3日前の21日に公開したものです。生前、日と世界の懸け橋としてかけがえのない役割を果たしたキーン氏に心から感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。(ニッポンドットコム編集部) ドナルド・キーン(1922~ )は、偉大な日文学研究者、翻訳者である。2012年3月初めに89歳で日国籍を取得し、今は東京・北区に住んでいる。おびただしい著作の中でも目を引くのは、独力による全18巻におよぶ『日文学史』ではないだろうか。途方もない数の古今の文学作品を原文で味

    偉大なる日本文学者、ドナルド・キーン
    tsysoba
    tsysoba 2019/02/24
    R.I.P. 同内容が英語でも公開されている。次の著書に着手されていたのか…。
  • Donald Keene: A Life in Japanese Literature

  • 福島の博物館は原発事故をどう伝えるのか

    福島第1原発事故は日史の一部に刻まれる重大事故だ。史実としての事故の伝え方に関する行政と市民団体の見解は大きく異なる。博物館での展示企画をめぐる「静かな対立」をレポートする。 対照的な二つの博物館福島県では、県庁職員たちが福島第1原子力発電所の事故に関する大掛かりな展示の準備に追われている。2016年夏、三春町に200億円もの費用をかけて整備・運営される「福島県環境創造センター」の常設展示が始まる。県内の小学5年生の社会科見学にこの展示見学が組み込まれることも検討されている。映像や最新IT技術を駆使したインタラクティブな展示の目的は、事務局いわく「展示体験を通じて、県民の不安や疑問に答え、放射線や環境問題を身近な視点から理解し、環境の回復と創造の意識を深める」ことだ。 三春町から約40キロ離れた白河市では、地元住民グループが中心となって木造平屋建ての施設に県の展示とは全くかけ離れた展示を

    福島の博物館は原発事故をどう伝えるのか
  • 日本アニメが世界で愛され続けるために

    のアニメーションは、今や世界の共通語ともいえる数々の人気作品を生んだ。だが、世界中のファンを失望させない高水準な作品づくりを継続するためには、大きな課題を乗り越えなければならない。 日アニメで育った世代が世界中に 私は、外交官赴任前研修の講師としてアニメについて講演したのをきっかけに外務省の方々とのご縁ができ、2007年ごろからアニメやマンガ、J-POP、原宿ファッションなどを通して、日と世界をつなぐ文化外交活動を続けている。文化外交での訪問地は2014年12月現在、25カ国・地域、のべ130都市以上におよんだ。アニメ文化外交、外務省が2009年に委嘱した「カワイイ大使」(海外イベントに派遣された原宿ファッション、ロリータファッションなどのカリスマたち)のプロデュースなど、さまざまな文化外交上のキーワードやプロジェクトがその過程で生まれていった。 こうした活動を通してあらためて思う

    日本アニメが世界で愛され続けるために
  • 対外広報の一環として「日本研究」の戦略的支援強化を

    海外の日研究が抱える3つの課題海外の日研究はさまざまな意味で大きな転換点を迎えている。それを概観すれば以下のようになるだろう。 第一に、日に対する関心の持ち方が、文学や経済といったことから、アニメやゲームなどといったソフトカルチャーに急速に傾斜している。これは今に始まったことではないが、もはや定着したといってもいい。アニメやゲームを通じて日に関心を持った学生が「日語学科」にやってきて、日語を学ぶのはいいが、現実にある「日」と彼らの考える「日」との乖離(かいり)は否めない。そうしたソフトカルチャーへの関心を、日を深く知る、学ぶということに結びつけるのがひとつの課題になっているという。 第二に、これは欧米で顕著なことだが、日研究がアジア研究の一部に組み込まれているため、中国研究や韓国研究にポストや学生が流れ、日研究が講座やポストを維持できない、あるいは日研究者にも中国

    対外広報の一環として「日本研究」の戦略的支援強化を
  • 「国際競争力」の幻想に惑わされた日本の大学改革

    国際競争力強化が日の大学の課題とされているが、「リアル」と「想像上」の競争のギャップを認識しなければ、真の大学改革には効果がない。オックスフォード大学の苅谷剛彦教授が大学の「グローバル化戦略」の盲点を突く。 大学の国際競争力をテーマに、日の大学について論じる場合、なぜ国際競争力が問題なのかを議論しておく必要がある。特に、英国と比較する場合、国際競争力が問題となるコンテクスト自体が大きく異なることに目を向けることが重要となる。そのことを明らかにしておかなければ、比較もできなければ、比較の結果に意味を持たせることもできない。 「リアル」と「想像上」の国際競争 はじめに「大学」の国際競争力がなぜ問題となるのかを、他の分野と比べることで明確にしておこう。例えば、ある国の企業群の生産性、政府の外交力・軍事力、あるいは一国の先端的な科学技術の水準といった領域において、その国の企業や政府、科学技術

    「国際競争力」の幻想に惑わされた日本の大学改革
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