全国13都県の路線バスで運賃の支払いをキャッシュレス決済に限定する実証実験が、ことし11月から始まることになりました。バス会社の経営環境が厳しくなる中、現金を管理する手間やコストを軽減するねらいがあるとしています。 路線バスの運賃の支払い方法について、国土交通省は運行ルールを見直し、キャッシュレスに限定したバスの運行を認めました。 これを受けて、全国の路線バスでの本格導入に向けて、ことし11月から実証実験が行われることになりました。 実証実験は、東京、栃木、福岡、愛媛など13都県の18の事業者、29の路線で来年3月まで行われ、利用者の利便性やバス会社の負担の変化のほか、現金しか持たない人への対応といった課題も検証するということです。 バス会社の間では、人口減少や運転手不足を背景に経営環境が厳しさを増し、業界団体からは現金を管理する手間やコストの軽減を求める声があがっていました。 斉藤国土交