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ブックマーク / www.vice.com (6)

  • ENDONがそれでも〈バンド〉である理由

    要素分解すると浮かび上がるのは、明らかに歪な経路を辿るチャート。かつてなく〈ロックバンド〉の体裁でありながら、ハイコンテクストに〈ノイズ〉でしかない存在感は、ENDONならではのエクストリーム。 ENDONは、ノイズ要員2名とヴォーカルにドラム、ギターという特異な編成のため、非常階段を想起させながらも、ノイズ・ミュージックが〈ノイズ〉ではなく〈ミュージック〉となった1990年代以降の感覚を明確に体現し、かつ〈極端〉という意味性を欠いて平板化したエクストリーム・ミュージックのフィールドにおいて、〈あたらしい極端〉の発明を音楽的にもロジックにおいても実現させてきたノイズバンドである。鉄壁のドラム&ギターがつくるフレームに合わせて、かつて〈非音楽〉の象徴として用いられたノイズを緻密に構築することで、〈ロックバンド〉の輪郭を描き、意味を伝えるシステムとしての言葉を排した叫びを乗せるスタイルがトレー

    ENDONがそれでも〈バンド〉である理由
  • サルでも分かるELECTRIC WIZARDのA to Z

    ルックスはムサい。音は分厚い。悪魔。怖い。黒い。臭そう。そんでもってモクモク~ってね。なかなかアルバムをクルクル回すには「勇気」と「タイミング」が必要なバンドだと思うんです、ELECTRIC WIZARDってば。で、最新作『TIME TO DIE』が届いた時もどう聞こうかと考えて、あえて掃除機かけてる時に爆音かましてやったんですよ。そしたらもう~バキューム音と腕の押したり引いたり運動が、どサイケな轟音グルーヴにぴったりハマりましてね。えんやこら~と隅々までピッカピカになった訳です…ってELECTRIC WIZARD(とそのファンの方)に大変失礼!でゴメンナサイなんですが、とにかく『TIME TO DIE』は間違いなく大傑作。もちろん超ヘヴィ~ですけれども、同時に超EMOTIONALでもあるんです。息苦しくて声が出ない。感動の嗚咽。滲み続ける涙。そんな体験をしたのは私だけではないハズです。

    サルでも分かるELECTRIC WIZARDのA to Z
  • ニューオリンズ ヘヴィ・ロック狂想曲(2) EYEHATEGODが奏でる愛と哀しみと憎しみのエクストリーム・ブルース

    ルイジアナ州ニューオリンズ。ヘヴィ・ロックの街。PANTERAのフィリップ・アンセルモから、DOWN、EYEHATEGOD、CROWBAR、CORROSION OF CONFORMITYなどの中心人物がシーンの歴史を語る。メンバーの死、ハリケーン・カトリーナなど様々なトラブルを経て、ヘヴィ・ロック・シーンはどのように再形成されていったのか?ビールと煙と轟音に包まれながら、想い出はこれからも歩き続ける。シリーズ全7回。 原題:NOLA:Life,Death,& Heavy Blues from the Bayou (2014) 第2話は、14年振りの新作『EYEHATEGOD』(2014)で世界に衝撃を与えたEYEHATEGODのフロントマン、マイク・ウィリアムスに肉薄。彼にとって、一意専心、という言葉がこれほどまでに重く激しく危うい意味を持とうとは、観るものの驚嘆に値する。死をもって有終の

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  • チョコレート産業のダークサイドと未来

    2015年の春、フードライターであるミーガン・ギラー(Meagan Giller)は、小規模生産のチョコレートについて調査を始めた。当初、彼女は、土壌がワインの個性を左右するのと同様に、土壌がカカオ豆にどのような影響を与えるのか、記事としてまとめようとしていた。しかし、彼女が目にした資料に記されていたのは、リック(Rick Mast)とマイケル・マスト(Michael Mast)の兄弟が、チョコレート業界でいかに反感を買っているか、という事実だった。ブルックリン発、マストブラザーズの板チョコレートは1枚約1,200円で販売されており、洗練された包装紙も話題となり、人気を集めている。 「チョコレートに関するインタビューをしていると、毎回マスト兄弟の話題になり、話が脱線してしまう」とギラー。 ギラーが取材した専門家たちは、マストブラザーズのチョコレートについて、「不純物が混ざっている」「粉っぽ

    チョコレート産業のダークサイドと未来
  • リサイクルショップからゴミ置場まで 個人レコードディーラーの長い1日

    千億円を超える市場規模にまで復活したレコード。これはもはやブーム云々ではない。確実に私たちの生活のなかでレコードは回り始めた。そんなレコード市場は、レーベル、ディストリビューター、ショップだけで成り立っているのではない。個人レコードディーラーが、現在の市場を活気づけているのだ。 生ける屍と化していた愛すべき音楽フォーマットが復活しつつある。もう心配はない。数十年もの低迷期を経て、2016年、英国のレコード売上は320万枚を超えた。過去25年間で最高の記録だ。米国はさらに好調で、市場規模は10億ドル(約1095億円)に迫ろうとしている。スーパーにはレコード・コーナーが設置され、プレス工場はフル稼働している。Discogsではレア盤が高値で売買されている。この事態を誰が予測できただろう? しかし、音楽産業全体にとって、320万という数字は、まだまだ僅かなものである。例えば1986年、この年だけ

    リサイクルショップからゴミ置場まで 個人レコードディーラーの長い1日
    tttttahiti
    tttttahiti 2017/05/02
    COOL
  • SPAZZ 時代を撃ち砕くパワーバイオレンス

    ベイエリアのパワーバイオレス・トリオ、SPAZZのコンピレーションが2種リリースされた。カンフー映画、ヒップホップ、スケボー映像、テレビ番組、B級ムービーなどのサンプリングをカオスさせながら、一気に爆走していたSPAZZとはなんだったのか?歴史を語るインタビュー。 インターネットと現実がシームレスになった「ポスト・インターネット」の世界では、デジタルでもフィジカルでも、あらゆる時代の音楽作品がリイシューされ、簡単に手に入るようになった。リイシュー盤は、2つの意味合いを持つ。ひとつは、古い音源を新しいメディアで利用すること。そしてもうひとつは、新しいオーディエンスに向け、改めて音を紹介することだ。2016年3月、ベイエリアのパワーバイオレス・トリオ、SPAZZのコンピレーションが2種リリースされた。9年間の間にSPAZZは、大量のEPとスプリットをリリースし、多数のコンピレーションにも参加。

    SPAZZ 時代を撃ち砕くパワーバイオレンス
    tttttahiti
    tttttahiti 2016/05/19
    ハードコアの音源は廃盤ばっかだし正直もっとリイシューしてほし〜(と私は思ってる)
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