南洋興発株式会社(なんようこうはつ、英語: Nanyo Kohatsu Kabushiki Kaisha)は、第一次世界大戦後に大日本帝国の委任統治領となった南洋群島サイパン島において、1920年代に東洋拓殖株式会社と実業家の松江春次が中心になって設立した企業。第二次世界大戦終結時のポツダム宣言の受諾に伴い、1945年9月30日に閉鎖機関に指定されて解散した。 概要[編集] 南洋興発は、満州を拠点とした南満州鉄道に対して南洋諸島を舞台に発展したため、「海の満鉄」[1]と呼ばれるほか、「北の満鉄、南の南興」[2]と並称されることもある。南洋庁や日本海軍と密接な関係を持ち、南洋庁長官は南洋群島の統治に強い影響力を持つ南洋興発を「群島と興発会社は共存共死、一蓮托生の関係」と評した[2]。 沿革[編集] サイパン島で運行されていた「シュガートレイン」 南洋興発ガラパン出張所 現在のチャランカノア郵