組込み Linux 選択のポイント ~第 4 回(最終回):組込み Linux のトラブルとディストリビューションの必要性~ <連載で解説> 組込み OS 選択の注意点とは? スマートデバイスや IoT※の普及に伴い、「組込み機器」の需要は大幅に増えています。以前は特殊な領域であった「組込み機器」ですが、最近では要求がより高度化していること、インターネットへの接続の要件が高まっていること、ハードウェアの性能が著しく向上したこと、などから、サイズは小さくても中身は PC やサーバなどに近づいています。これにより、組込みシステムの開発において「組込み OS」に求められる要件も、以前とは異なって来ています。 この記事では、近年組込み OS として急速にシェアを拡大している「組込み Linux」について、他の組込み OS との違いやメリット、採用時の注意点などを全 4 回の連載で解説します。 ※
なぜ、Linux と RTOS を共存させるのか? 1 つのチップ内で役割を分割し、それぞれの強みを生かす 組込み製品/システムで使用されるCPUアーキテクチャ組込みシステムで使用される CPU の 36% は、マルチプロセッサ/マルチコアです。ハイエンドモデルにおいては、1 つの SoC (System-On-Chip) 上に異なるプロセッサが混在したヘテロジニアス構成、特に APU (Application Processor Unit) と呼ばれる高度な計算処理を行うプロセッサと RPU (Realtime Processor Unit) と呼ばれる軽量でリアルタイム性・確実性の高い処理を行うプロセッサをそれぞれ複数コア実装するモノが多く発表され、プロセッサ毎にその処理・役割を分離する考えが広がっています。 一方で、昨今の IoT・AI の流れから、RTOS (Real-time O
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