はじめに 今回はパイプを見ていきます。 ソースコードのunix/pipe.cを中心に追っていきます。 パイプの仕組み パイプとはプロセス間の通信を実現する仕組みのことです。 各プロセス毎に固有のアドレス空間を持っているため、通常は他プロセスが持っているデータにアクセスすることができません。プロセス間でデータをやり取りするために生まれたのがパイプです。 パイプはファイルシステムを使って実現されます。 root diskのinode(=パイプ)を取得し、そのinode(が指すデータ領域)越しにデータをやりとりします。パイプの容量は4,096bytesとなっており、パイプがいっぱいになったら自分は寝て、読む側のプロセスを起こしパイプのデータを読み取ってもらいます。読み取ったデータはパイプから取り除きます。逆にパイプから読むデータがなくなったら自分は寝て、書く側のプロセスを起こしパイプにデータを書
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