2月11日に中日新聞に掲載された「この国のかたち 3人の論者に聞く」という記事における、フェミニストで社会学者の上野千鶴子氏の発言が話題となっています。上野氏の主張を要約すると「少子化で労働人口は足りないけれど、自然増は見込めない。その上、日本人に多文化共生は無理なので移民受け入れもできないから、社会保障制度を充実させて、平等に緩やかに貧しくなるべきだ」というものです。 この発言については、「バブルを謳歌してきた世代が何を言っているのか」「移民は犯罪を起こすというのか」「多文化共生に耐えられないはただの追認でしかない」など様々な批判が見られました。また社会学者の韓東賢さんの「逆張りと敗北主義は強者の娯楽なのか」という記事は、発言の問題点を鋭く指摘しています。すでに多くの方が批判を展開しているので、今回は「『日本人に多文化共生は無理』かどうかよりも、『そもそも日本に来てくれる移民がいるのか』