前回は、子育て専業主夫を3年ぐらいやった話を書いた。 諸事情が重なった末の苦肉の策ではあったけれども、結果として、精神科医としても親としても大切な経験が得られて良かったと思う。 これに限らず、医師の世界にはいろいろなキャリアを歩む人がいる。 起業を始める人。農業を始める人。宇宙飛行士を目指す人、等々。 医師は将来性の狭い職業だと思う人もいるかもしれないが、実際にはそうとは限らない。 今日は、そんな「生きたいように生きる医師」の一例を紹介したうえで、いまどきの高学歴社会、ひいてはいまどきの西洋近代社会に文句のひとつでも言ってみようと思う。 「生きたいように生きる医師」の神髄を見た ここで紹介する「生きたいように生きる医師」は、私がキャリアの駆け出しの頃に出会った女性医師のQ先生だ。 Q先生は20代後半の研修医で、優秀でタフな人だった。 ナースの集まりに物怖じすることなく、かといってツンケンす
![「高学歴の知識労働者たち」が皆、キャリアと子育ての板挟みに遭ってしまう社会は、おかしい。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/39e4c3415762441df1f6ee96f18f23254099af32/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.tinect.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F04%2Fjeshoots-com-l0j0DHVWcIE-unsplash.jpg)