先月、動画投稿サイト「YouTube」にアップされた動画に、私は面食らった。 「ちょっとお時間よろしいですか?私、国会議員の玉木雄一郎と言います。見たことあります?」 はだけたシャツ姿で、マイクを片手に道行く人たちに声をかけていたのは、国民民主党の玉木共同代表。「玉木番」記者の私は、先月の記者会見で、玉木氏が突如、「永田町のユーチューバーになりたい!」と宣言していたのを思い出した。 党内から巻き起こる賛否。いや「否」の意見のほうが多く聞かれるなか、なぜ玉木氏は、こんなことを始めたのか。「ユーチューバー」への密着取材で、背景を探った。 (政治部野党クラブ記者 及川佑子) 国民民主党は、ことし5月、旧民進党と旧希望の党が、事実上、合流するかたちで結成された。結党前に行われたNHKの世論調査で、旧民進党の支持率は1.4%。旧希望の党は0.3%だった。両党の執行部からは「新党の支持率は、それぞれを