『日本の素顔』を作った吉田直哉から、現在では映画監督として活躍する是枝裕和まで、テレビ・ドキュメンタリー番組の制作者たちはどのように時代と格闘し、日本社会を描いてきたのか。戦後日本社会を記録した代表的なテレビ・ドキュメンタリーの変遷をたどる。著者初の単著。※UTokyoBiblioPlazaで自著解説が公開されています。 はじめに 第1章 テレビ・アーカイブの扉を開く 1 テレビ研究の貧困 2 はじまったアーカイブ研究 3 広がるアーカイブ研究 4 民放もアーカイブの公開を 5 過去を見つめ,未来をつくる 第2章 記録映画との訣別──吉田直哉と『日本の素顔』 1 録音構成からフィルム構成へ 2 記録映画との訣別 3 『日本人と次郎長』 4 偽装と素顔 第3章 人間くさいドキュメンタリー──牛山純一と『ノンフィクション劇場』 1 星の時間 2 日本テレビの第一期生として 3 『ノンフィクショ