人はなぜ、「科学らしいもの」に心ひかれてしまうのか……? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て小説デビューし、「ニセ科学」の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した作家・伊与原新氏。同氏が生み出した、ニセ科学に魅せられた科学者・Dr.ピガサスが今回、語るのは、巷に溢れる「脳」にまつわる「伝説」たち。「男脳」と「女脳」は実在するのか? 「人間は脳の10%しか使っていない」は本当か? ……誰もが耳にしたことがあるであろう、脳に関するさまざまな言説。そこからは、科学とフェイクのゆらぎが見えてくる──。 (これまでの記事はこちらから) 差別される「脳」、差別する「脳」 お茶の水女子大学が、「性自認が女性であるトランスジェンダー学生を受け入れる」と発表した。以前から女子大にはそうした受験希望者からの問い合わせがしばしば寄せられていたそうだが、国立大学として真

