キャリー付き乗算 (キャリーつきじょうさん、英: multiply-with-carry, MWC) は、George Marsagliaにより開発された整数疑似乱数生成用の手法である。乱数種には2〜数千の値を必要とする。MWC の主な長所は、単純な整数演算からなっており非常に高速に動作するという点と、260 - 22000000 という非常に長周期であるという点である。 MWC 列は b を法とする剰余からなる。b = 232 とするのが普通だが、これはコンピュータで扱う整数が通常そのようになっているからである。ただ、b = 232 − 1とすることもある。これは、232 − 1 を法とする演算は 232 を法とする演算を少し変更するだけで済み、さらに、b = 232 の MWC の理論にはいくつか厄介な問題があるが、b = 232 − 1 ではそれを回避できるからである。 その最も一般