本屋のアマゾンhttp://www.amazon.co.jpの「カスタマーレビュー」で面白い文章をご存知ありませんか?読書感想文には、その人の「人となり」が垣間見られると思います。純粋にガハガハ笑えるような面白い文、シニカルな文、右派左派、宗教など極端に振りすぎてて、滑稽になってしまっている文、思い入れ強すぎて暑苦しい文など、リンクをお願いします(^。^)
料理本にはめちゃくちゃにおもしろいものがまれにあるが、「アーリオオーリオのつくり方」(片岡護)は間違いなくその一冊だと思う。こんなに面白くて、役に立つ本はない。読んですぐ役立つ。特に人生のどん底にある人間、あるいはかつてどん底にあってどん底に馴染んだ人間(ああ私もそうだ)は、この絶望のパスタ、スパゲッティ・アーリオオーリオを食べるべきである。 アーリオオーリオの「アーリオ(aglio)」はにんにく、「オーリオ(olio)」はオイル、つまりオリーブオイルのこと。にんにくのオイルソースということだ。これをスパゲッティにからめたのがスパゲッティ・アーリオオーリオなのだが、普通、辛みをきかせる。辛みは唐辛子、ペペロンチーノ(peperoncino)。だから、スパゲッティ・アーリオオーリオは、ペペロンチーノのことである。なーんだと思うかもしれないし、そう思っても当然かもしれない。なにしろ、こんな料理
先日遠藤周作の「沈黙」の自筆草稿が発見されたというニュースがあった。それがニュースなんだろうかとも思いつつ。しばし、物思いにふけった。私は、若い頃、遠藤周作のファンだった。 「沈黙」は、キリスト教が禁制となった17世紀の日本(長崎)に潜入した司祭ロドリゴが、日本人信者の迫害を減らそうとして、自ら棄教の意志を示すために、キリストの顔のある踏み絵をあえて踏むという話だ。キリスト教信仰にもいろいろあるので、イコンでもない、異教徒が描いたキリスト像を踏むことにためらいなどありえない、ということもある。これは日本人キリスト教徒の特有な物語かとも思ったが、その後、東欧などでの評価を見るに、この心性は西洋人に理解されないものでもないようだ。 ニュース「遠藤周作氏代表作の『沈黙』、幻の自筆草稿を発見」(参照)では、研究者の藤田尚子は、現行の「沈黙」とキリスト像の違いを強調している。 自筆草稿をゲラ刷りや初
ダグラス・アダムズ(Douglas Adams、1952年3月11日 ‐2001年5月11日)は、イギリスの脚本家、SF作家。ファンの間ではBop Ad や Bob、もしくはDNA(フルネーム "Douglas Noël Adams"より)と呼ばれている。存命中に全世界で1500万部売れた『銀河ヒッチハイク・ガイド』の作者として知られる。同作品は1978年にBBCのラジオドラマとして始まったもので、続編も書かれ、テレビドラマ、演劇、コミックス、コンピュータゲーム、映画(2005)などになっている。イギリスのラジオ文化への貢献により、The Radio Academy の殿堂入りを果たしている。 ファンが "Bop Ad" と呼ぶのは、サインが読みにくく "Bop Ad" のように読めるためである[1]。動物や環境保護活動家でもあり、速い車とカメラとApple Macを愛した。無神論者であり
William Gibson ウィリアム・フォード・ギブスン(William Ford Gibson、1948年3月17日 - )は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州コンウェイ生まれの小説家、SF作家、随筆家。サイエンス・フィクションのサブジャンルの一つ「サイバーパンク」の代表的な作家。ブリティッシュコロンビア大学英文科卒業。カナダ在住。1970年代後半に執筆活動を始め、初期の作品は1990年代にインターネットが普及する以前の情報化時代において、テクノロジー、サイバネティックス、コンピューター・ネットワークが人間に与える影響(「ローライフとハイテクの組み合わせ」[1])を探求し、図像学の作成に役立つ、ノワールで近未来の物語だった。 ギブスンは1982年の短編小説『クローム襲撃』で「広く行き渡り、相互接続されたディジタル技術」を示す「サイバースペース」という用語を作り出し、その後の絶賛された
文革を知らない世代の中国文学を世界に伝播した女性作家・衛慧(Wei Hui)の『ブッダと結婚』。日本語版を翻訳された泉京鹿さんから直々にいただいた単行本をようやく読み終えました。 この小説は、主にニューヨーク・シティを舞台にした、中国人女性作家ココと日本人アドマン(?)Mujuの恋愛物語、と言うことができるでしょう。前世紀末に発表され物議をかもした『上海ベイビー』の続編と言う位置づけで、主人公ココと作者衛慧(Wei Hui)を重ね合わせて読むことを強いられるくらいの私小説として世には通っています。 両作品を通して、主人公ココは奔放な女性として作家衛慧(Wei Hui)とともにこの国では非難されることが多かったようです。現に『上海ベイビー』はポルノ小説として中国では発禁処分を受けました(実際のところ、読みたいと思えば海賊版やネット上でいくらでも読むことはできるのですが)。更に作家衛慧(Wei
角川グループイベント・サイン会スケジュールをチェック!(〜'08年10月18日(土)〜10月26日(日))
米国の有名なシンクタンクの一つであり、インターネットの生みの親とも言えるランド研究所が人類の未来を考える上で重要だとする五〇冊の本のリストを昨年年末に提示していた。”50 Books for Thinking About the Future Human Condition”(参照)がそれである。各書籍にはなぜそれが重要かという簡単な解説もある。 日本人にしてみるとこうした書籍はできるだけ邦訳で読みたいものだ。なので、この機に邦訳があるものの対比リストをざっくりとだが作成してみた。 間違いもあるかもしれない。邦訳がないもので自分のわかる範囲については代替の本を挙げておいた。 なお、米国のシンクタンクの重要性については、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文春新書)」(参照)を一読されるといいだろう。 過去 The New Penguin History of the World 図説 世
二〇〇五年とはどういう年であったか。いろいろな議論はあるだろう。私には、それは一九九五年からの十年が終わった年だという感じがある。では、九五年とはどういう年だったか。阪神大震災があり、オウム真理教による東京サリン事件が起きた年だ。十年の後、それらはまったくの過去になっただろうか。前者については耐震偽装問題が関連する。 後者については難しい。一応〇四年二月二八日に判決を見た。この日に私は「極東ブログ: 麻原裁判に思う」(参照)を書いた。 少し奇妙な理屈になってきたし。この問題は、たぶん、ブログの読者のわずかにしか関心がないだろうからこの程度で切り上げる。率直なところ、私は無意味に自分が誤解されてもやだなという思いもある。 麻原裁判の問題に戻す。真相は解明されなかった。日本社会は、真相を欲してはいなかったとすら言える。ここで急に話の位相を変える。「と」がかかって聞こえるかもしれない。が、私はオ
■ イーガンは短編から入れ にじむさんのトコのツッコミ欄でイーガン読むならどう読むか的な話をしていたら、とつぜん翻訳者の山岸さんが降臨するという事態になって、なかなか楽しかった。これだからネットはやめられん。 にじむさんはやたらと恐縮しているが、SF系日記更新時刻Rとかに捕まったら、関係者の目に継続的にさらされることは覚悟しないとね。……む!? ってことは、ここに要望とか書いておくと、出版関係者に読んでもらえたりするわけか。「スコーリア戦史の続きを出してくれぇ」とか(そこかよ)。 しかし、読まれる覚悟はすべきだが、手加減もすべきではない。関係者の目を気にして書くことをためらっても、誰も得をしないであろう。まぁ、作者は気をよくするかも知れないが、書かれるべきことが書かれないことで読者が損をしたら意味がない。 というわけで、「イーガンの長編はSFマニアのもの」という意見を変える気はないんだけど
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く