スペインの作家エンリケ・ガスパール・イ・リンバウ(Enrique Gaspar y Rimbau)が1887年の作品『アナクロノペテー』(El Anacronópete(時間遡行者/時間遡行機械))で登場させたものが創作史における最初のタイムマシンであったが、こちらはあまり有名にはならなかった。また、この作品では「未来へ行く」という概念は存在しない。 時間移動を最初に描いたのは、マーク・トウェインが1889年に発表した長編小説『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』とされるが、マシンは登場しない。なお、当時のアメリカ社会を批判することが作品のテーマだった。この作品でも「未来に行く」という概念はない。 一般には、1895年にH・G・ウェルズが発表した小説『タイム・マシン』(The Time Machine)に登場したタイムマシンが今日まで人々に広く知られている。同作品は、映画化など何度もメ