高級料亭の京都吉兆(京都市)からローストビーフの製造を委託されていた「丹波ワイン」(京都府京丹波町)の食肉加工責任者の男性社員(39)が、岡山県高梁市の山中で首をつって自殺をしていたことがわかった。同社は結着剤で固めたブロック肉を使って製造・販売していたことから、京都府南丹保健所から食品衛生法違反に当たると指摘されていた。 府警によると、男性は4人いる肉加工担当者の中で唯一資格を持つ食品衛生管理者で、遺体の近くには遺書のようなものがあった。同社によると、走り書きで「大変なことをしてしまいました。申し訳ありません」と記していたという。府警はローストビーフの問題を苦にして自殺したとみている。