韓国船セウォル号沈没事故の惨状はどこかで見た光景です。大震災の夜、全電源喪失の福島原発に電源車が向かうと一切放置になりました。救助艇は沈没1時間も前に着いたのに乗客がデッキに並ばぬ異様さを疑いません。真っ先に船を離れた船長は論外として、救助当事者も必死でベストを尽くそうとしていないのは、報道された写真からも明らかです。穏やかな天候の昼間、300人が犠牲になる事故現場とはとても思えません。 船長が離船した際とされる写真です。この高いアングルで撮影されている以上、ボートのような小舟ではなく、責任者がいる救助艇です。これだけ旅客船が傾いていて避難客がなく救命ボートも浮きも使われていない不自然さに、海事関係者なら気づかないはずがありません。海上保安部の取材経験がある私には信じられません。客は救命胴衣着用の上でデッキに出て待機が常識なのに、船内ではこの時、「動かずに救助を待つように」と放送が続いてい