会見で、苦渋の表情を浮かべる山中所長(左端)。研究費は寄付からも支出されており、当面、自分の給与を全面的に寄付する意向だ (c)朝日新聞社 この記事の写真をすべて見る 今度はノーベル賞受賞の山中伸弥所長のもとで、研究不正が発覚した。厳しい防止策を講じていただけに衝撃は走ったが、大きな傷にはならないようだ。 京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)で、36歳の助教が研究論文の決め手となるはずのデータを捏造する不正が発覚した。テーマは、脳を守るために毒素や病原体などの有害物質を通さないバリアー「血液脳関門」という仕組みを作ること。iPS細胞から分化誘導した細胞4種類を実験室で混合培養して作る、ということだった。 助教は2010年に京大で博士号取得後、米国立衛生研究所傘下の国立老化研究所に博士研究員として留学。14年からiPS細胞研の任期付きの特定拠点助教となった。16年度から若手向けの科学研究
![ノーベル賞・山中教授 iPS論文不正でも「かえって信頼高まる」 | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd24f9d23c6129c8c9d2a9a4f1847d56820969a7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F3%2F1200xm%2Fimg_b3a2b8f7f91c2442ecf3b647877e33a128925.jpg)