石油輸出国機構(OPEC)加盟国の中で最大の産油国であるサウジアラビアや、主要非加盟産油国であるロシアからのメッセージは、増産は必要ない、というものだった。 だが、今週シンガポールで開催されている年1回の会合に集まっているトレーダーや製油業者からは、市場は供給不足となる見通しであり、原油価格は一段と上昇する可能性があるとの声が上がっている。 確かに最近、北海ブレント原油先物LCOc1のような指標の期近物は上昇しており、市場がタイト化しているとの見方を裏付けているように見える。 アジア市場で24日、ブレント先物は2014年11月以来の高値(81.48ドル)をつけた。 しかし原油価格の上昇は、サウジやその同盟諸国にとって問題ではないようだ。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、アルジェで開催したOPECと主要非加盟産油国による会合後、必要であれば増産できるものの、増産計画はないと語った