東京都世田谷区の民家で見つかった「放射能ビン」騒動は、当初、“東京ですごいホットスポットが見つかった”と、市民運動家や反原発団体を大騒ぎさせた。 市民団体の調査がきっかけで、民家前の道路で最大3.35マイクロシーベルト/時の放射線が計測され、民家敷地内では8.4(同)、壁面で18.6(同)という高線量も検出された。 原因は床下に保管されていた放射性ラジウムの入ったビンで、夜光塗料の原料だったと推定されている。 この騒ぎはいくつかの示唆的な教訓を残した。 第一に、相変わらず「高濃度」「基準を上回る」「通常の○倍」といった、国民にはほとんど意味のない修飾語をつけて報じる大マスコミの勉強不足である。 本誌・週刊ポストは何度も書いたが、改めてここで、最低限知っておくべき「危険な被曝か、そうでないかの判断基準」を記す。 一般のニュースで使われる「マイクロシーベルト/時」という空間線量率を表わす単位か
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