JR東日本は消費税率引き上げに伴う駆け込み購入の「反動」で、先月の定期券の販売が前の年を30%余り下回ったことを明らかにしました。 これはJR東日本の冨田哲郎社長が8日の記者会見で明らかにしたものです。 それによりますと、先月1か月間の定期券の販売は、在来線・新幹線合わせておよそ169万枚と前の年の同じ月を34%下回りました。 消費税率引き上げを前にした3月は、駆け込み購入のため定期券の販売枚数が前の年より50%増えましたが、先月は一転してその反動が出た形です。 冨田社長は会見で「今回は『6か月定期』を買った人がかなりいると推測されるので、半年程度は反動の影響が出るのではないか」と述べました。 その一方で、冨田社長は「改札口での定期券利用客の『通過数』は、2%くらい増えている。景気回復が一因ではないかと考えている」と述べ、利用客数自体は増えているという見方を示しました。