Jリーグを視察するハリルホジッチ監督と霜田氏(右)。指揮官の厳しい目はこれからも光り続けることだろう。 スタジアムのメインスタンド上部、ガラス越しにボスニア人指揮官の鋭い視線が、じろり。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察に訪れたJリーグ戦のテレビ中継を見ていると、頻繁に画面に映し出される光景だ。6月のイラク戦、シンガポール戦に向けたメンバー発表会見の場で、ハリルホジッチ監督はこう語っている。 「私が日本に着いてから、J1、J2、J3を含めて116試合を観に行きました。ナビスコカップは28試合ですね。ACLは24試合。ヨーロッパで行なわれた試合は3試合。これらは、ライブで観に行ったものです」 時間さえあれば、可能なかぎりスタジアムへ足を運ぶ。自分が率いるチームの選手は、自分の目で確かめるのがハリル流だ。では、ガラスで仕切られたあの部屋の中で、ハリルホジッチ監督はどんなところに注目