ラグビーの新リーグ、リーグワンの開幕(1月7日)まで2カ月あまりとなった。リーグ側は「地域密着」を打ち出し、コベルコ神戸スティーラーズなど、参入チームはホストエリア(ホームタウン)をチーム名に取り入れたが、企業名も使える選択肢を残したことで、最長29文字のチーム名も。長すぎる上に「東京」を冠したチームが五つも生まれ、逆に「地域密着」の理念が薄まりかねない状況になっている。 ■長すぎるチーム名 前身のトップリーグ(TL)は「企業+愛称」のチーム名だった。そこから地域重視への転換を図ったが、大半が「地域+企業+愛称」に。同じホームタウン制をとるサッカーJリーグの「地域+愛称」より「企業」が多い分、名称が長くなった。1部の最長はNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安の29文字。ファンは何と呼ぶのだろうか。 報道機関も、チーム名の扱いに戸惑った。新聞紙面で正式名称を載せる場合も
【日本-オーストラリア】前半、タックルを受けながら前進する姫野=昭和電工ドーム大分で2021年10月23日、津村豊和撮影 ラグビー日本代表は23日、昭和電工ドーム大分でオーストラリア代表と対戦し、23―32で惜敗した。オーストラリアはワールドカップ(W杯)優勝2度の強豪で、日本の対戦成績は6戦全敗となった。試合後の記者会見でのオーストラリア代表のデイブ・レニー監督の主なコメントは次の通り。 【写真特集】ラグビー日本代表×豪州代表 日本は非常に良い相手で、勝てて良かったと思っている。 日本がテンポの速いラグビーをすることは織り込み済み。その中で我々がどう対応するかがポイントで、陣地の獲得を意識して采配した。また、セットプレーを支配し、そこにエナジーをつぎ込みたいと思って選手を選んだ。いつもと違うタイプの相手と対戦でき、(欧州遠征へ)良い準備になった。 日本は強いチームで、スタッフも素晴らしい
ラグビーの新リーグを運営する「ジャパンラグビーリーグワン」の玉塚元一理事長(59)が4日、来年1月に開幕する新リーグへの思いを語った。 オンラインで開かれたリーグワン概要記者会見に出席。玉塚氏は「19年ワールドカップ(W杯)日本大会の成功により、国民の意識が変わりラグビーの流れが変わった。新リーグを成功させることが日本ラグビー界のさらなる発展につながる。新しい発想で新しいリーグの形をつくり、リーグを成功させたい」とあいさつした。 新規ビジネスにおいて最初の3年間は「生みの苦しみ」があるとし、各チームなどの成功例と失敗例を共有してより良い形を構築する考えだ。初年度の事業規模は350~400億円を想定。将来的には、800~1000億円程度を目指すとしたが「数字だけでなく選手を強化してファンを獲得し、事業のパイを大きくすることが重要」と力説した。 玉塚氏は慶大ラグビー部出身。ファーストリテイリン
ラグビー「リーグワン」の発足記者会見後、記念撮影する日本ラグビー協会の森重隆会長(左から2人目)ら=7月16日午後、東京都内 ラグビーのトップリーグ(TL)を刷新して来年1月に開幕する「リーグワン」の運営法人「ジャパンラグビートップリーグ(JRTL)」の東海林一(しょうじ・はじめ)専務理事が産経新聞の取材に応じた。「ラグビーの場を通じ、事業をつくっていく」と、新たな取り組みに乗り出す考えを示し、リーグ戦に加えてカップ戦の開催も検討していることを明らかにした。また、選手の雇用形態は、将来的にも社員選手とプロ選手の併用を維持する方針を示した。(運動部 橋本謙太郎) ジャパンラグビートップリーグの東海林専務理事=東京都内(橋本謙太郎撮影) 《2003年に発足したTLの幕を閉じ、新たなリーグとして、リーグワンをスタートさせる。その目的はどこにあるのか》 「ひと言でいうと、企業スポーツから社会的価値
ラグビー日本代表の藤井雄一郎ディレクター(52)が、29日からの宮崎合宿を初日からトップギアでスタートさせることを宣言した。 21日、オンライン会見を開き、世界ランキング3位のオーストラリア戦(10月23日、昭和電工ドーム大分)などのテストマッチ4戦に向けた日本代表候補39人を発表。コロナ禍の影響で当初の予定よりも約2週間遅く合宿が始まるが、「(選手には)個別でフィットネスメニューを渡して、数値もそこそこ上がっている。宮崎合宿では最初からトップでいく」と巻き返しを誓った。 同10位の日本はオーストラリア戦後、欧州で同5位のアイルランド(11月6日、ダブリン)、同19位のポルトガル(同13日、リスボン)、同8位のスコットランド(同20日、エディンバラ)と対戦する。2年後に迫る23年W杯フランス大会に向けた貴重な試合となり、強化陣としては勝敗と同じぐらい試合内容を重要視するという。 藤井氏は「
「なあ、清悟。今まで、いろいろあったな」 その口調は意外なほど穏やかで、優しかった。まるで夢破れ、疲弊しきって家に帰ってきた我が子を、慰めるかのようでもあった。ゆっくりと、諭すように、こう続けた。 山本清悟氏と山口良治氏(2006年時) 写真=山口良治氏提供 「お前はもう、本当にラグビーを捨ててしまうんか」 「高校に入学して、初めてラグビー部に誘った日のことを、覚えているか。俺はお前と一緒に、ラグビーがしたかったんや。お前とならば、一緒に目標を持ち、夢を叶えられるんやないか、そう思ったんや。 なあ、清悟、覚えているか。遠征の時に、お前に大きなおにぎりを渡したことを─。もう、忘れてしまったんか。母さんと離れて暮らしているお前は、もしかしたら、弁当を持って来れないんやないかと、俺はいらん心配をしたんや。それで、持っていったんやで。 お前とラグビーをした3年間、俺は幸せやった。どうしようもないく
2022年1月に開幕するラグビーの新リーグを巡り、日本ラグビー協会の森重隆会長(69)が、審査委員会が決めたリーグ分け最終結果を覆し、1部と2部のチームの順位を入れ替えていたことが「週刊文春」の取材で分かった。 新リーグは参加24チームが3つのディビジョンに振り分けられ、1部リーグは12チーム、2部、3部が各6チームとなる。チームの振り分けは、協会理事(当時)の谷口真由美氏を委員長に据えた審査委員会が全面的に担当。事業性、社会性、競技力の三つの指標で各チームを評価し、6月中旬に協会側に最終結果を報告した。 週刊文春が確認した内部資料によると、審査委員会が決定した順位は、1部リーグ入りの12位が近鉄ライナーズ、2部リーグに落ちる13位がトヨタ自動車ヴェルブリッツだった。しかし、森会長は委員会の審査結果に不服を申し立て、自身で諮問委員会を立ち上げて再検証を開始したのだ。 「森会長は、2021年
企業クラブ主体の国内ラグビートップリーグは7月16日、ジャパンラグビーリーグワンに新装開店した。各クラブの収益化と競技面での競争率の向上を目指す。開幕は2022年1月7日だ。 持続可能なラグビー界の形成へ必要な変化と取れる一方、変化の過程ではトラブルが表面化。特に情報発信の方法に課題が残った。 「折衷案」ができるまで もともとは「折衷案」だった。 まずは2019年7月以降、就任したてだった清宮克幸・公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)副会長がプロリーグ構想を打ち出す。加盟希望のクラブには法人化を義務付け、各クラブの拠点は2019年のワールドカップ日本大会の開催会場が望ましい、とも示した。 ところが、さる強豪クラブのスタッフは「清宮構想には合理性『は』あったけど…」。それ以前から「トップリーグネクスト」なる構想が練られていたことなどもあり、突如沸いた改革案に一部のチームがハレ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く