宮内庁は、皇室ゆかりの貴重な美術品の数々を所蔵し、一般に公開している「三の丸尚蔵館」の新館を、新たに皇居内に建設する方針を固めました。 完成すれば、展示スペースが数倍に拡充され、展示内容も大幅に向上することになります。 皇居・東御苑にある「三の丸尚蔵館」は、皇室から国に寄贈された貴重な美術品の数々を保存・管理するとともに、一般に公開するための施設として平成5年に開館しました。 鎌倉時代の代表的な絵巻物「蒙古襲来絵詞」や「春日権現験記絵」など、国宝級の作品を数多く含む1万点近い美術品が収蔵されていますが、展示スペースが160平方メートルしかなく、一度に展示できる作品が限られてしまうのが大きな課題でした。 関係者によりますと、宮内庁は「三の丸尚蔵館」について、皇居・東御苑に新館を建設する方針を固めたということです。 これによって、展示スペースが数倍に拡充される見通しで、一度に展示できる作品の数