大津市は31日、マイナンバーカード普及策「マイナポイント第2弾」で、誤って別人にポイントを付与する事案が1件あったと明らかにした。本来ポイントを受け取るはずだった市内の女性に損害賠償金1万5千円を3月末に支払った。 市カード交付推進室によると、女性が昨年10月、市役所の専用端末で「マイナ保険証」と公金受取口座の登録をしようとした際、必要な情報が分からず手続き途中で帰宅した。端末のログアウトをすべきだったが、そのまま別の申請者が端末を使用し、自らのポイント付与先を女性名義でひも付けしてしまった。 後日に登録を終えた女性が、ポイントが付与されていないことに気付いた。別の申請者が女性の名義でポイントを受け取ったことが分かったが、市として申請者の特定に至る情報が得られず、ポイントの女性への振り替えはできなかったという。 ポイントの費用負担は国だが、女性の手続きを市職員が支援していたとみられることか