教え子に乱暴したとして準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京五輪柔道金メダリストの内柴正人被告(34)が懲役5年の判決を受けたことについて、全柔連の上村会長は1日、近く懲罰委員会と臨時理事会を開き、内柴被告に対し「会員登録の永久停止処分」を科す意向を示した。 柔道界からの事実上の追放処分となる。 上村会長は「選手として素晴らしい実績があるが、指導者としてこんな事態になったことは本当に悲しい」と語った。 内柴被告は即日控訴したが、「一つの区切りとして決める。永久資格停止、すなわち除名になる」と、規定の中で最も重い処分となる見通しを示した。関係者によると、懲罰委と理事会は5日に開催される。 また、内柴被告の段位の扱いについては講道館が対応を検討する。内柴被告は現在五段。過去に講道館が段位を剥奪した例はないというが、講道館長でもある上村会長は「弁護士とも相談して考える」と述べた。