縁側で飲むビールがおいしい季節になりましたね。今日は缶ビールのおいしい飲み方についてのお話。ビールの原料は主に麦芽とホップ。そこに副材料が加わる場合もあります。 ビールには様々な種類がありますが他の種類のアルコールと大きく違う点は『泡』です。この泡の正体は炭酸ガスで、シャンパンやコーラなどの泡と同じ。しかし、シャンパンの泡はすぐに消えてしまいますが、ビールの泡はきめ細かく、長保ちします。この違いは麦芽に由来するタンパク質とビールの苦み成分の1つでホップに由来するイソフムロンの働きによるもの。麦芽に含まれるタンパク質はそれ自身でも気泡性を持ちますが、イソフムロンの水酸基と結合することで表面活性を増やし、しっかりとした泡をつくります。 このビールの泡が蓋になって炭酸ガスが抜けるのを防ぎ、さらに苦み成分を吸着してビールの味を和らげてくれます。瓶や缶から直接飲むビールは苦味が強いですが(それが好き
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