乳糖というのは、哺乳類の出すミルクに必ず含まれている糖分だ。牛のミルクにも、もちろん人間の母乳にも含まれている。乳糖は、自然界では乳汁の中以外には存在しない。 そして、人間の母乳には、他の動物の乳と比べると、乳糖はとりわけ多く含まれているらしい。 乳糖が小腸の中で分解されるには、ラクターゼ(乳糖のラクトースと紛らわしいので注意!)という酵素が必要だ。ラクターゼは乳糖を分解し、身体のために有用なガラクトースという成分に変える。ガラクトースは、脳髄や細胞壁の構築のために、赤ん坊が緊急に必要とするものであるという。 ただ、酵素ラクターゼは、子供が成長するにしたがって消えてしまうらしい。離乳期以降は急速に減るので、牛乳や母乳を飲んでも乳糖はうまく分解されなくなる。だから、乳糖は分解されないまま小腸を通り越し、大腸まで行ってしまう。 大腸にはたくさん細菌がいて、乳酸をガラクトースではなく、違ったガス
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