大津市で昨年10月に自殺した市立中学2年の男子生徒をいじめたとされる同級生3人のうちの1人が今年6月、転校先で同じ中学に通う生徒同士の暴力事件に関与したとして、傷害容疑で書類送検され、家庭裁判所に送致されていたことが分かった。 非行内容は、6月12日、神社で他の男子生徒数人とともに別の男子生徒1人を約20分間、殴ったり蹴ったりするなど暴行し、全治2週間のけがをさせた、とされる。さらに、被害生徒の文具を捨てたり、かばんを燃やしたりしたという。被害生徒側が7月、警察に被害届を出した。 捜査関係者によると、この暴力事件で、大津市のいじめに関与したとされる生徒は主導的な立場ではないという。事件のあった地元の教育委員会は「いじめではなく、生徒間の暴力事象と考えている」としている。