朝青龍を石もて追った角界・マスコミにあえて問う 土俵上の強さこそ「横綱の品格」ではないのか (SAPIO 2010年5月12日号掲載) 2010年5月13日(木)配信 4ページ中 1ページ目 前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 次のページ 文=輪島大士(元横綱) 悪役横綱・朝青龍の登場で「横綱の品格」問題が長年マスコミを賑わし続けた。しかし、この議論こそ相撲界衰退の元凶ではないのか。北の湖とともに「輪湖時代」を築き、自身も豪快な振る舞いでマスコミの批判を浴びた元横綱、輪島大士氏が、真の横綱論と相撲界再生について語った。 相撲協会からいただいた私の横綱推挙状には「品格力量抜群に付き横綱に推挙す」と記されている。協会が横綱は単に強ければいいとは考えていないことは確かである。 しかし、私は横綱の品格は昇進後に作られるものだと考えている。つまり品格とは横綱の地位を守っていく中で生ま