板柳町出身の元関脇追風海(はやてうみ)関(36)=本名・斉藤直飛人(なおひと)さん=が、2月14日告示、19日投開票の同町議選に出馬する意向を固めた。25日にはあいさつ回り先で、帰省中だった同郷の1年後輩、高見盛関に出会い、「相撲取りが議会に出ることはうれしい。頑張れ」と励まされた。 追風海は98年春場所が初土俵、最高位の関脇まで登った。だが、けがで06年初場所で引退。09年に郷里板柳へ戻り、現在は警備会社に勤務している。 立候補は「最近ずっと考えていた。町財政が苦しい中、これからを背負う若い人に選挙と政治に関心を持ってもらうため決意した」と動機を説明。 現役時代は「八艘(はっそう)跳び」の奇襲で知られたが、「相撲などスポーツ振興と体力づくりに取り組みたい」と正攻法で臨む抱負も。選挙では「追風海直飛人」の名で届け出るという。【松山彦蔵】