事業会社が自らベンチャーキャピタルを設立し、有望なスタートアップに投資する。いわゆるコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の存在感が増している。米国ではインテルやグーグルなどが有名だが、日本でもKDDI、フジ・メディア・ホールディングス、TBSホールディングスなどが設立。国内スタートアップの活動を資金面で後押ししている。 2012年9月にヤフーが設立した「YJキャピタル」もその1つに数えられる。これまで12社のスタートアップに出資、投資枠は当初の10億円から30億円に増額している。 「ヤフー本体以上に機動的に出資できることが最大のメリット」と語るのは、YJキャピタル代表でヤフーのCFO(最高財務責任者)を務める大矢俊樹氏。今年2月には、スタートアップとの幅広い交流を目的とした提携・出資説明会を昨年に続き開催する。大矢氏と、YJキャピタルの投資責任者である小澤隆生氏に、同社の状況とCVC