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今日は、CNetの方のブログに少し気合の入ったエントリーを書いたので、こちらはさらっと書評エントリー。今回とりあげる本は、年末年始を利用して一気読みした、「数学的にありえない」。 筆者の豊富な知識と説得力のある議論の展開であたかも書かれていることがすべて真実であるかのように読者を引き込んでいくところは、ダ・ビンチ・コードにも通じるテクニック。上下巻の大作ながら、一気に読んでしまった。 ダ・ビンチ・コードと異なるのは、テーマが宗教ではなく物理学であること。「ラプラスの悪魔(本書では、「ラプラスの魔」と訳されている)」、「不確定性理論」などの言葉が各所にちりばめられており、学生時代にブルーバックスを読み漁った「科学おたく」にはたまらない魅力を持つ本だ。 物理をテーマにした小説には、途中まで一見論理的に引っ張っておきながら「それはないだろう」的なオチに持って行く駄作がたくさんあるが、この本はそん
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