相沢光一(スポーツライター) 【第22回】 2008年07月22日 犬飼新会長は、川淵氏を超えられるか? 人気低迷のサッカー界に「新しい風」 ――元ビジネスマンならではの広い視野に期待 日本サッカー協会(JFA)の第11代会長に常務理事だった犬飼基昭氏が就任した。この会長人事、サッカー関係者やスポーツマスコミ、コアなファンからはかなり注目を集めていた。川淵三郎前会長(71)が誰を後任に選ぶかという興味からである。 川淵氏はご存じの通り初代Jリーグチェアマン。強力なリーダーシップを発揮し、Jリーグを立ち上げ、成功に導いた。日本代表が強くなり、ワールドカップに出られるようになったのも川淵氏の功績といえる。しかし2002年、JFAの会長になってからは批判を浴びるようにもなった。ジーコ監督を立てて臨んだ06年ドイツW杯は惨敗に終わったが、明確な総括をしなかったため一部のサポーターが責任を問うデ