データジャーナリズムの手法で医療業界のカネの流れを明らかにする動きがアメリカで起こっている。アメリカの非営利組織「プロパブリカ」が公開している「Dollars for Docs」を紹介したい。 不透明な医療業界のカネの流れを明らかにする 「Dollars for Docs」は、製薬会社のお金がどれくらい医者に届き、それが私達の処方にどう影響しているのか考えさせるWebサイトである。 プロパブリカが注目したのは、製薬会社が医師や医療機関などに提供した資金。製薬会社から医師への資金提供は、臨床研究への協力費など広く行われている。しかし、”もし”両者の間に癒着があれば、特定の製薬会社の医薬品ばかりが採用され、患者に取って不利益になるかもしれない。 アメリカでは大手製薬会社がホームページで、病院や医師に研究資金、講演料、旅費代などをいくら支払ったのかを全て報告する義務がある。しかし、フォーマットも