渡邉英徳教授(左から2人目)と関東大震災のデジタルアーカイブ化について話し合う院生たち 関東大震災から100年になります。東京都台東区の国立科学博物館では、あの日と同じ9月1日から企画展「震災からのあゆみ~未来へつなげる科学技術」が始まります。10万人超が犠牲になった震災の教訓を未来にどう伝えるのか。大学院生の取り組みを取材しました。(早稲田大学 朴珠嬉、写真も) 100年前の被災状況を最新技術で実感 企画展まで二か月を切った7月のある日、東京大学大学院の研究室には、情報デザインが専門の渡邉英徳教授とプロジェクトチーム(PT)の院生4人が集まりました。「火災の広がりを再現するのが難しい」「昔の地図に今の航空写真を重ねるとリアルに伝わる」――パソコン画面を囲んで知恵を出し合います。 PTが目指すのは震災記録のデジタルアーカイブ化です。当時の様子は火災状況を記した地図、写真、市民の手記など、様
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