信州大学農学部(長野県南箕輪村)で9~11月、新設の社会人向けリカレント教育「信州ICT農業人材育成プログラム」が行われる。情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)を農林業分野へ展開し、中山間地域で農地管理や農作業の省力化、高品質農産物の生産を実現する高度人材の育成を目指す。定員は最大30人。7月12日まで願書を受け付けている。 国主導のデジタル田園都市国家構想や森林・林業再生プラン、スマート農業が進む一方、国の交付金や補助金を活用した事業の地方展開では先端技術を持つ大都市圏の企業や人材に依存せざるを得ない現状がある。プログラムは「地域の仕事を地域の人ができるようにする」ことを目指し、大学が学ぶ場を提供することで人材の育成につなげる新たな試みだ。 授業科目は「スマート農業論」「リモートセンシング・GIS演習」「ドローン運用基礎演習」で構成し、時間数は計60時間。農業用ドローンの飛行・空撮技