松ぼっくり、かわいいですよね。私は好きです。 クリスマスリースにも欠かせない、寒い季節のマスコット的存在です。 あれ、でもひとつ疑問が。松はわかるけど、「ぼっくり」って何なんでしょう。 ぼっくりの「くり」は、何となく「栗」な気がする。でも「ぼっ」って? 全体的に開いているから、「ぼっ」と開いた「栗」という意味かしら。 考えていても結論は出ないので、『日本の漢字 1600年の歴史』(ベレ出版)などの著書で知られる日本語の専門家、立教大学文学部文学科の沖森卓也教授に聞いてみた。 するといきなり沖森教授の口からは、思わず眉をひそめる意外な言葉が。 「松ぼっくりの“ぼっくり”は、“ふぐり”が転じた語です。つまり陰嚢ですね」 え? 耳を疑った。衝撃だった。 陰嚢というと、あの、男性の股間からぶら下がっている、精巣を包み込んで保護している、あれですか……? 「まったくその通りです」 ショックだった。幼