小麦粉は大衆そば誕生の過程にはなくてはならない存在であり、そば誕生の前からうどんは先行して食べられていた(諸説あります)ことから、自分は常にうどん文化をリスペクトしている。埼玉・群馬・栃木・茨城などの北関東地域は小麦とそばの生産が混在しており、大衆そばの源流の地域だと考えている。その話はまた後日するとして、今回はその小麦粉やうどんに魅了された女性の話である。 うどん食べ歩きの本を出版したり、マスコミで解説する人は少なくないと思う。しかし、さらに踏み込んで、食べる側から提供する側に身を置き、その旨さを広めていこうという気概の持ち主ということになるとそう滅多にはいない。井上こんさんはまさにその代表的存在といってよい。日本を代表する若きうどん研究家の1人である。以前、トークショーに一緒に参加したり、いろいろ世話になった方でもある。 2020年12月にオープンした「松ト麦」 井上さんが自ら経営する
![小麦に魅了された“うどんのお姉さん”が世田谷に出店した「超マニアック店」の中身 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fb7107eacda3ffbe3afb67b053cb79be6ee54a06/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F8%2F0%2F1200wm%2Fimg_8082f3f85ec3c19ba5e6aeec71f658ae162815.jpg)