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2008年11月28日のブックマーク (2件)

  • 全力思っ想。:日本語が亡びるとき - livedoor Blog(ブログ)

    ・水村美苗 『日語が亡びるとき』(筑摩書房) 梅田望夫氏のブログで紹介されていて面白そうだったので読んでみた。そして、梅田氏の過剰とも思える褒めっぷりも理解できた。「小説家による日語論」の域に留まらず、ナショナリズム論・国民国家論も射程に入れ、日語の衰亡=日文学の衰亡へと向かおうとしている現状に警鐘を鳴らす示唆に満ちた。 学問とは何か。学問とは、「なるべく多くの人に向かって、自分が書いた言葉が果して<読まれるべき言葉>であるかどうかを問い、そうすることによって、人類の英知を蓄積していくもの」であり、「その質において<普遍語>でなされる必然がある」ものである(p.144)。 中世までのヨーロッパでは、ラテン語を普遍語として学問が行われていた。それが近代になり国民国家の時代に入ると、普遍語を翻訳することにより各国が<国語>を作り、それぞれの<国語>により学問が行われるようにな

  • 『日本語が亡びるとき』を読む - tatemuraの日記

    梅田さんの釣りにかかって、水村美苗の新作エッセイ『日語が亡びるとき』を日から取り寄せて読んだ。すでに各所で指摘されているとおり、論考にはかなり飛躍や不整合があって、これが論文ならrejectだと思う。だが、エッセイとしては面白く、読み応えがある。国語としての日語の成り立ちとか、考えたことも無かった人には三章から五章のくだりは大変刺激的であろう。そんなこと前からよく知ってるよ、それにちょっと偏ってんじゃないの、という人も一章・二章を中心に「小説」として楽しめる。その中間の多くの人にとっては、問題意識をより多くの人と共有するのに役立つのではないか。 三章では、現在の「国語」である日語がいかに成り立っているか、日近代文学が「国民文学」としていかに日という近代国家の成り立ちに寄与しているか、ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』をベースにしつつ語っている。 古来人類は文字を持たず

    『日本語が亡びるとき』を読む - tatemuraの日記