松下幸之助氏(パナソニック創業者)のもとで23年側近として過ごした江口克彦氏。若手ビジネスパーソン向けの連載として好評だった「上司と部下の常識・非常識」に続いて、「50歳からの同調圧力に負けない人生の送り方」について書き下ろしてもらう。 電車やバスなど、公共交通機関に乗ると、たいてい「優先席」がある。お年寄り、妊婦などの方の「優先席」というステッカーが貼ってある。これは「弱者への思いやり」ということで考えられたものらしい。 鉄道会社によっては、「優先座席」とか「専用席」、なかには「おもいやりゾーン」と呼称しているところもある。45年ほど前に国鉄(当時)がシルバーシートの名称で東京、大阪を中心に導入したのがはじまりだという。 確かに妊婦とか身体障害者、病気の人など弱者のための優先席はいいが、年寄りというだけの理由で座れるような優先席は要らないのではないかと思う。 ■そこまでして、席に座りたい
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