去年1年間に自殺した中学生と高校生の数が、前の年よりも38人増えて346人にのぼり、平成に入って最も多くなったことが厚生労働省のまとめでわかりました。(TBS系(JNN)) [続きを読む]
前回のコラム(「こんなに少子化対策している日本で、子どもが増えない厄介な矛盾」)で筆者は、「日本の少子化の要因は、結婚した夫婦が子どもを多く産まなくなっていることにあるのではなく、結婚しない人の割合が増加したことにある」と書いた。 ここ10年ほど、政府や自治体がお見合いパーティや「婚活」に躍起となり、大騒ぎしてきたことは記憶に新しい。これら結婚支援が少子化対策の名の下に行われてきたのは、上記のような認識が存在するからでもあった。 思えばここ数十年、独身貴族、パラサイト・シングル、負け犬(の遠吠え)、おひとりさまといった形で、なかなか結婚に踏み切らない独身者という「問題」が論じられ続けてきた。 アメリカでも数年前、社会学者が結婚しない男女の生態を活写した『シングルトン』という著作が大ヒットし、邦訳も存在している。 これらの著作に登場する独身者は、自らが結婚しないこと、子どもを持たないことにつ
子育てにまつわる話は、ネットで炎上する話題の鉄板ですが、最近でも「親ペナルティ」という言葉がプチ炎上ぎみです。気になって出火元を探してみたところ、プレジデントオンラインで9月5日に配信された、フリーライター河崎環さんの記事の「"親ペナルティ"を40歳で負う覚悟はあるか」という記事のようです。 40代の子育てにおける「親ペナルティ」 河崎さんによれば「親ペナルティ」とはこういうことだ。社会学に、「親ペナルティ」という言葉があります。子どもを持つ夫婦と子どもを持たない夫婦がそれぞれに感じる幸福度のギャップのことで、一般的に幸福度は「子どもを持つことによって下がる」といわれる、とのことです。 記事の中では、40代で妊娠・出産する夫婦が増えている中で、経済的にも精神的にも余裕がある彼らの子育ては、葛藤の多い20代のそれより容易で幸せだろうか、という筆者の問題提起がなされています。 最近ではもっぱら
新興住宅街の袋小路になった路上で子どもを遊ばせ、騒ぐ声などで近隣住民とのトラブルになるケースが各地で問題化している。 こうした親子は、一部で「道路族」などと呼ばれ、住民同士の裁判や刑事事件になることも。専門家は、地域のモラルが希薄化している危険性を指摘する。 京都市内の住宅街に住む女性(42)は、分譲開始に伴い2009年に入居。12年春ごろから、自宅前の道などで遊ぶ子どもの大声に悩まされている。長男が中学受験を控え、母親らに注意すると、脅迫めいた手紙を送り付けられたり暴言を浴びせられたりするようになったという。 今年3月、この女性に威嚇行為を繰り返したとして、住民の男性(43)が京都府迷惑防止条例違反罪で略式起訴され、罰金30万円を科せられた。男性の弁護士によると、男性は「カメラを付けて監視されたので抗議のつもりだった」と話しているという。 女性の代理人の豊福誠二弁護士は、東京や神
50歳前後の結婚「アラフィフ婚」がじわりじわりと増えている。出産育児を想定せず、男女とも余生を見据えているのが特徴だ。 雇用均等法第一世代やバブル世代に当たるこの年代は、育児と仕事の両立が今よりずっと困難で、寿退社や女性の年齢=クリスマスケーキ論がまかり通った時代を生きてきた。仕事や介護が背景にあったり、何となくだったり、独り身だった理由はそれぞれだが、後半の人生を共にするパートナーを見つけ、歩み始めている。(ライター・滝川麻衣子) ●きっかけは入院 今年の1月に入籍した藤本香さん(49)=仮名=が結婚を本気で考えたのは、子宮筋腫の発覚がきっかけだった。アパレル業界で長年働く藤本さんは、柔らかな声が印象的な鈴木京香似の美人だ。 病気が見つかるまでは、現場の教育係として全国を飛び回る日々を過ごしてきた。しかし、手術と療養のために1カ月の休職をすると、立ち止まらないわけにはいかなかった
「夫婦にはさまざまな“幸せの形”」がある。そう語るのは、Facebookで「子どものいない人生を考える会」を運営する朝生容子(あそうようこ)氏だ。キャリアコンサルタントとして、さまざまな子どものいない夫婦の悩みに答えてきた傍ら、自身も不妊治療経験があり、結果として子どものいない人生を歩んでいる。今回は、子どもがいない夫婦のリアルについて、朝生氏にお話を伺う。 【動画で解説】6組に1組が悩む「不妊」 卵子の残存数予測と不妊治療が可能な“残り時間” 「『子どもを持つべきだ』と考える夫婦が減っているのは事実です(※1)。子どもがいても2人目はためらうという人も多い。その理由は晩婚化が進んだため、高齢出産を避けたいというものが第一にあげられます。また、夫婦が自分のライフスタイルを重視するようになり、結果として子どものいる生活を選ばなかったという例も増えているように思います」(朝生氏、以下同) (
「結婚するには若すぎる」と思っているうちに相手がいなくなる――。企業による結婚支援のあり方を考えるため内閣府が14日に立ち上げた有識者検討会(座長=佐藤博樹・中央大大学院教授)で、未婚率が高い背景について、こんな分析結果が報告された。年内には提言をまとめるが、早めの結婚を促す支援策を盛り込む可能性もある。 検討会の委員でニッセイ基礎研究所の天野馨南子(かなこ)研究員が昨年の出生動向基本調査や国勢調査をもとにした分析結果を報告した。 独身でいる理由を聞かれ、「まだ若すぎる」とした回答は、25歳未満の男性で50%と第1位。同世代は女性でも41%と2位で、1位は「仕事(学業)にうちこみたい」の46%だった。それが25~34歳になると男性の45%、女性の51%が独身の理由を「適当な相手にめぐり会わない」と回答し、それぞれ1位。25歳を境に反応は、くっきり分かれた。 30代前半までに配偶者のい
韓国の統計庁が9月7日、「人口住宅総調査」の結果を発表した。「人口住宅総調査」とは5年に一度、発表される韓国で最も信頼度が高い人口調査といえる。 それによると、韓国の人口は5107万人。いろいろと興味深かい統計があるのだが、注目に値するのは「世帯人員」ではないだろうか。1990年から2005年までは「4人世帯」が、2010年は「2人世帯」が最も多い割合を占めたが、今回の調査結果では27.2%を占めた「1人世帯」(520万3000世帯)が最多となった。たった10年でダイナミックな変化が生じているのだ。 少子高齢化が主な原因とされる一方で、注目されているのが若年層の“結婚離れ”。というのも、1人世帯の構成を年齢別に見ると、18.3%を占めた30代が最も多かったからだ。以前、本欄で容姿に対する韓国の価値観の変化を紹介したが、結婚に対する価値観も変わりつつあるのかもしれない。 (参考記事:美人女優
私は次の態度を取ることにおいて反出生主義者である。 ・子供が生まれることは、生まれないことに比べて(子供自身にとってではなく)道徳的に悪い しかも、この態度は、私が下の記事で定義した(私自身の)エピクロス主義の延長なのである。 エピクロス主義者の願望はいかなる意味で生存に条件づけられているか。私の場合は。 - Silentterroristの日記 この記事では、この反出生主義がどのようにエピクロス主義の延長として帰結するか、そして私の反出生主義の内容の一部について述べたい。 まず、道徳は一般に、将来の自分に対する思慮の延長であることを説明する。 これは、将来の自分は、他人もより近いものの、(今の)自分にとっての他者であることに変わらず、他人と(今の)自分の中間に位置する存在だからである。 他者とは、自分と同様に経験が展開される場であり、しかも自分は、その他者という場も他者の経験も、決して経
いきなりですが、問題です以下の文章は、正しいでしょうか? 〇か×かでお答えください 女性の妊娠能力が低下するのは40代から性感染症は不妊のリスクになる喫煙は妊娠能力と関係がない正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 1)× 2)〇 3)× ※女性の妊娠率は30代から緩やかな低下が始まる、性感染症は不妊のリスクになる、喫煙習慣により妊娠率は低下する いかがでしたか?「簡単だよ」と思われた方が多いかもしれません。しかし意外にも上記の質問、間違った知識を持っている人が少なくないんです。 例えば過去の調査では、将来妊娠を希望する34歳以下の未婚女性の約7割が「 女性の妊娠能力が低下するのは40代から」と回答したと報告されています。 「妊娠力の知識」が世界最低レベルの日本いま世界でFertility Knowledge(妊娠能力の知識)という概念が注目されています。Fertilityとは「妊孕性(にん
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
現在の「地方創生」の声の賑やかさには、これまでにない特徴がある。 地方都市の「消滅」に対する危機感があおられ、巨額の税金がそれを回避するという名目で地方に投入されている。しかしその一方で、地方を居心地のよい場所とみなす声も少なくない。 ベストセラーになった藻谷浩介らの『里山資本主義』から、ネットで話題のイケダハヤト氏のブログまで、地方はしばしば快適で、金がかからず、ひょっとすれば人情のある場所としてもてはやされているのである。 たしかに地方を理想化する声だけなら、かつてもみられた。魂の故郷として地方を称えることは、たとえば戦前の農本主義や、1970年代の第三次全国総合開発計画(三全総)でみられたことである。地方を純朴な場とみなす一方で、都会の風俗の堕落を嘆き、その都会によって地方が汚染されていると批判すること――それがこれまで地方賛美のひとつの型になってきた。 ただし現在の賛美の声
「貧困家庭のお子さんを見ていると、勉強が『分からない』という経験が重なり、学校生活のなかでどんどん劣等感を募らせていくのが分かるんです」 先日、石川県のとある温泉街で、貧困世帯の学習支援を手掛ける女性(Aさん、50代)にインタビューした。彼女は、経済的に貧しい家庭の子どもたちの学習支援に加え、学童クラブの運営にも関わっている。さらに、学童に来ることができない貧困家庭の子どもたちが立ち寄れる「場所づくり」にも取り組んでいる。 彼女は言う。「小学校3年生が、ギリギリのターニングポイントなんです」。経済的に厳しい家庭では、親が昼も夜も働き詰めで、子の勉強を見てあげることが難しい。そのため子どもは「授業が分からない」状態が続き、小学校3~4年生になる頃には、勉強や学校そのものに対して「劣等感」や「反発」を覚えるようになってしまうそうだ。 過去最悪の数字となった「子どもの貧困」 今や6人に1人の子ど
■死と年金と医療費 少子高齢化社会の難題を考えるとき、その言葉に「化」がついているせいで、我々はついついこの問題は今ではなくいつかくる将来の話だと思いがちだが、実はその問題はもう来ている。 それは、今年夏の参院選シュミレーション(日本一の選挙データベースが導き出した2016年参議院選挙 獲得議席予想 | 選挙ドットコム編集部)の一覧表にもある通り、与党圧勝予想の根拠のひとつでもある。 65才以上は「(自分自身は)戦争には遠い」世代でもあるため、一般的には戦争関連法案も受け入れやすい。自分が戦争には行かないとわかっている限り、あるいは自分のもっとも身近な存在(子どもや夫)が戦争に行かない年齢であることがはっきりしている場合、それは「他人事」となる。 それはつまり「現役から遠い」ということであり、戦争への参加云々を問うことも含めて、たとえばいま現在必要とされる問題である「学校改革」や「就労支援
妊娠中であることを示す「マタニティーマーク」を厚生労働省が定めて今年で10年目。全国の自治体が妊婦にキーホルダーなどのグッズ類を配布しているが、「反感を持たれそう」などと使用を控える動きが広がりつつある。同省は「本来の趣旨が理解されていない」として、より啓発に力を入れていくという。 【写真】妊婦が理解してほしいことの例 11月出産予定の大阪市の会社員(39)は、母子手帳取得時に市からストラップを渡されたが、使っていない。「暴言や暴力の標的になるとネットで見て、怖くなった」。10月に出産した東京都の会社員(33)は使わず捨ててしまった。「電車で席を譲れと圧力をかけるようで気が引けた」 ピンクのハートに母子をあしらったデザインは、2006年3月に厚労省が公募で選んだ。おなかの目立たない妊娠初期ほど重いつわりに悩むケースが多く、配慮を呼びかけるものだ。他にも受動喫煙の防止や、体調不良、災害時
独身男女622人を対象にした「結婚観などに関する調査」(撮影/工藤隆太郎)この記事の写真をすべて見る 独身男女622人を対象にした「結婚観などに関する調査」 独身男女622人を対象にした「結婚観などに関する調査」 独身男女622人を対象にした「結婚観などに関する調査」 独身男女622人を対象にした「結婚観などに関する調査」 「結婚するつもりはない」という“嫌婚派”が増えている。趣味を大事にし、恋愛には消極的で、親の結婚生活には否定的。彼らの本音を社会学者の水無田気流さんと探った。(編集部・小林明子) 内閣府が2014年3月に発表した調査では、未婚男女の7割が「結婚したい」と回答し、うち約半数が「経済的に余裕ができ」れば「結婚を決心する」と答えている。少子化を危ぶむ人たちは、経済問題が未婚の最大原因と考え、「若年層の雇用環境を改善せよ」と声高に叫ぶ。結婚は「したくてもできない」ものととらえら
誰もが結婚するのが当たり前だったのは、40年前のこと。 いまどき「結婚してこそ一人前」とはさすがに言われないが、相変わらず、結婚しないでいることには「理由」を求められる。 それでもなぜ、未婚化が進むのか。 社会学者の水無田気流さん、恋愛ブロガーのはあちゅうさん、男性学を専門とする田中俊之さんの3人が語る。 (Yahoo!ニュース・AERA編集部) はあちゅう 本音はどうあれ、大恋愛の末に結婚したという建前は必要なんじゃないですか。結婚って「一生守ります」と誓いを交わせるくらい好きな相手が一瞬でも存在した証しになるからです。自分は一生続くほどの大恋愛をしたんだ、という見栄のようなものがあるのでは。
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