「女性にも使えるよう、分かりやすくしました」。2001年、九州のある企業を取材した時のこと、コールセンターのマニュアルをデジタル化した担当者はこう発言した。 すると、同席したもう1人の担当者が間髪入れず「その言い方はまずいよ」と注意し、私に向かって「すみませんね」と苦笑いしたのだ。驚いたのは、私が女であることを気にして同僚の“失言”をフォローした彼の配慮だった。以前は、こんな気遣いをされたことはなかった。 当時私は20代で、祖父より年上の企業役員を取材することが多かった。自分の年齢を考えれば経験不足は明らかだったから、彼らから小娘だと思われても仕方ないと感じていた。多少のことでは「女だからバカにされた」などと、いちいち気にしてはいられなかったのだ。 しかし冒頭の例のようにオフィスでは、数年前から女性に対する扱いが少しずつ確実に変わり始めていたのだ。 あれから約6年。女性のトップや役員が相次
【正論】犯罪心理学者・聖学院大学客員教授 作田明 作田氏は、 少年非行の専門家の間では日本人の社会的規範意識が諸外国に比べて極めて低いことがほぼ常識化している。 社会的規範意識の低下が問題となるのは、重大な罪を犯した少年たちのほとんどにそうした現象が認められることが明らかになっているからである。 仮に彼らが強いストレスや挫折、虐待やいじめにさらされたり、社会的な有害情報の影響を受けたり、攻撃的な感情が強まったりしても、それだけで凶悪な犯罪をひき起こすわけではない。常識では理解できないような異常な犯罪の発生にあたっては行為者の反社会的な性格の存在が決定的な要素となるし、その形成にあたって社会的規範意識の欠如が大きな基盤となることが想定できるからである。 と述べている。しかし、実際には作田氏自身「社会的規範意識の低下にもかかわらず、欧米と比較して日本には犯罪・非行が少ない」と述べているように、
「自閉症裁判」―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」を読みました。 作者は養護教育に20年以上携わり、今はフリー・ライターの佐藤幹夫さんです。 例のレッサーパンダ帽子の男の事件の記録です。 以下内容にかなり踏み込んでいます。知りたくない人は引返してください。 アマゾンのリンクはこちら (アフィリエイトではありません) 楽天はこちら↓ (こちらはアフィリエイトです) ・・・ ・・ ・ 正直この本は当事者や家族には薦めません。 むしろ読まないほうがよいかとも思うくらいです。 私もはっきり言ってどっぷりと暗い気持ちになりました。 ですが、支援者と一般の人には是非読んでほしい。 勿論加害者が一番悪いのですが、 適切な福祉システムが働かない場合 どのような悲劇が起こるのか、それを如実に示した本です。 女子学生が昼間路上で刺し殺される。
90年代の小沢はバリバリの新自由主義者であった。そのころはまだ日本型社民主義だった自民党に対する対立軸を打ち出し、自民党を下野させたのである。 ところがその後は奇妙なことになった。自民党は非主流派が新自由主義を打ち出し徐々に勢力を拡大。2005年の郵政選挙で完全に新自由主義政党に衣替えしてしまったのである。自民党内の社民主義者は国民新党に追い出されるに至った。完全に「乗っ取られた」訳である。 さらにその後、新自由主義政党だったはずの民主党が、なんと新自由主義のいいだしっぺだった小沢本人によって社民主義政党(偽装の可能性アリだが)に衣替えすると言う奇妙な事態になり今に至る。 しかし、世論調査を見る限りでは国民の反応は薄い(笑)最新の世論調査では安倍内閣の支持率は落ちまくりではあるがが、一方で民主党がそれを奪ったわけではない。ほとんど前と変わらない有様である。 有権者はどっちを選んでよいのか分
今朝の朝日新聞の「声」欄に、「給食費は無償にすべし」という投書がありました。私は給食費をタダにすることに必ずしも賛成ではありませんが、その中に書いてあった、給食費の滞納が児童生徒の1%、給食費全体の0.5%であることに対して、「私には、そんな程度かと思えた」という文章に膝を打ちました。私も、ずっとそう思っていました。投書の文はさらに続きます。 長いこと水道行政に携わっていたが、水道料金でさえ未納者を給水停止にしても毎年1、2%程度は徴収不能だったからだ。企業経理は、売り上げのうち数%ぐらいが未収金になることを念頭に置いていると思われるし、銀行だって、そのぐらいの貸し倒れ引当金を覚悟しているのではないだろうか。 最近の日本では、「なんでもバッシング」が流行しています。今回の学校給食費滞納問題は、教育問題の中で起こった「教師たたき」に続く「親たたき」に思えてならないのです。 文科省のサイトにあ
昔より不思議さを感じていたネット上での価値観なのだが、どうも納得がいかないまま月日が流れ、そのうち目にする事も無くなった不思議な言い回し・もしくは風習がある。 それは「ネットは自己責任」とのフレーズだ。 ブラクラ文化の消長 ブラウザクラッシャー(ブラクラ)なるトラップは最近目にする機会が急激に減ったが、以前はあちらこちらのサイト・電子掲示板・BBS・フォーラムにて頻繁に目にしたものだ。 クリックを促すような短いコメントと共に、ブラクラを設置したページのURL(URI)を貼り付ける。 数十分後には「やられた。。。。」とか、又は怒気を含んだ投稿が幾つか掲載される。 犯人はディスプレイの前で笑うのだ。 ブラクラには様々なバージョンがある。maitoストーム、FDDアタック、無限アラートなどが代表的だろうか。 (詳しくはブラウザクラッシャー(Wikipedia)参照のこと) WindowsOSを再
なんだかなあ。 ●読売系列のスポーツ紙にコケにされるフジ・関西テレビ〜「あるある」調査の結果は「ないない」 本日(30日)のスポーツ報知社会面紙面記事から・・・ 「あるある」調査の結果は「ないない」 フジテレビ系列の情報番組「発掘!あるある大事典2」で、捏造(ねつぞう)が発覚した関西テレビ放送は29日、外部の調査委員会のメンバーを発表し、社内調査班中間報告として「納豆ダイエット」を取り上げた1月7日の番組制作過程などを説明。千草宗一郎社長(62)は出席せず、山本紘専務(63)ら役員3人が説明した調査の中身は「ないない」だった。 納豆ダイエットの捏造が発覚して以降、新たな捏造疑惑がでているが、調査は納豆編だけしか行っていないという。「納豆」についても20日の緊急会見から9日を経ながら、取材にかかわった制作会社「アジト」の7人のうち、調査班が聞き取りしたのは2人のみ。番組を7回もチェックしなが
国家の品格 (新潮新書) 作者: 藤原正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 255回この商品を含むブログ (907件) を見る 本書については,amazonの書評でも指摘されていましたが,多くの学生からもその「ダメな議論性」について感想をうけていました.というわけで……気にはなっていはいたんですが,精神衛生に良くないと思い避けていました*1.しかし,今回もまたいまさらなのに読んでしまいました……『国家の品格』.あぁなんちゅうか……売れるはこりゃ.こういうの読む度にいろんな意味で激しくおちる.『他人を見下す……』といいこれといい,購入のきっかけはブックオフで200円だったからという単純なモノです.恨むぞブックオフ(←激しく逆恨み) 本書は基本的に拙著『ダメな議論』がいうところの「コールドリード型言説」のみから構成されています.は
残業代を払えない経営者は無能である 有能な経営者を期待したら負けである なかなか面白くなってまいりました。 経営に関することは御大二人にお任せするとして、私はこれを一種の「理系哀歌」モノとして読みました。 ですが実は、日本の技術者や研究者の社会的立場がいつまでたっても弱く、「搾取」され続ける理由は明白なんです。 支持団体がないから これですよ。 もちろん瑣末な理由はいくらでも出して来れますが、社会的に観るならば間違いなくコレです。 例えば米国。 かの国には世界最大・最強の理系支持団体、 "AAAS (American Association for the Advancement of Science)" があります。 262の支部と1000万人の加入者を誇るこのNPOは世界最高峰の科学雑誌「Science」の発行元として有名ですが、ホームページを読めばその活動はまさに「アメリカ理系力」の
●おいおいちょっと待て、と男性が思うこと。● ちょっと待て!と思う瞬間ランキング (秒刊SUNDAYより) 自分はなるべく「ランキング=世間の常識」とは思わないように心がけているのですが、このランキング結構「うわあ、わかるなあ」って感じで面白いです。あるあるネタに弱いんだよなー。1位とか納得だもんなあ。人の振り見て我振りなおせとはよく言ったもんです。ここに載っているような人間にならないように精進しよう。 さて、これは男性から見たアンケート結果だそうです。働いていたり飲みにいったりしている空気があふれております。その中で一際目をひくのが3位です。 空気が読めない人 あいたた。 自分も空気読めずにしょっちゅう失敗しますヨ。余計なこと一言言っちゃったりなあ。 また、空気を読もうとしないで自分のペースで振り回す人は、確かに正直苦手ではあります。自分もそうしているかもしれないけど。 それでもやっぱり
半年以上前に、あるblogで「コミュニケーションの場であるコミケに来てまでエロ同人買い漁るとかマジ不健全」「エロが見たいなら同人である必要なくね?」という主張がなされ、まあ色んなところから反発を受ける、ということがありました。 私個人としては、エロ漫画は好きだけど、エロパロ同人はあまり積極的に買おうとは思いません。それはパロディ同人としての健全不健全がどうの、といった話では勿論なく、まさしく、パロディである必要をあまり感じないからです。こちらに書かれている通り、「あの○○がこんなことを!」という部分に惹かれる、というのは他の人の話としては納得できるのですが、自分にはどうもそういう心情がないようです。 パロディ同人作品を構成する要素ってのは、多分大きく二つに分けられます。一次創作者が作った部分と、二次創作者が作った部分です。そして、自分の中でエロパロというのは後者の要因がとても大きくて、前者
御用評論家の奥谷えり子氏がオピニオン誌『諸君の正論!』2月号に発表した少子化対策に関連する論文が話題になっている。 「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」 「一方、タネを提供する方は多くはいらない。 学歴が低いワーキングプアは働きアリとして一生を終えれば十分。 子どもを育てる余裕のない貧乏人は子どもを生まなくて結構。 性欲処理は一人で頑張ってもらうしかないと思う。」 「側室を二人でも三人でも育てていける甲斐性のある特権階級の男性が財力に見合った数の相手と子どもを持つのが自然。 タネ馬と言うのは何だけど、日本の優秀な産業戦士とリアル戦士を産むために一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」 「逆に、女性の立場から見ても、貧乏人に嫁いで窮乏生活に耐えながら子どもを育てるよりも、金持ちの側室
働きアリに子どもはいらない」奥谷えり子が発言 御用評論家の奥谷えり子氏がオピニオン誌『諸君の正論!』2月号に発表した少子化対策に関連する論文が話題になっている。 「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」 「一方、タネを提供する方は多くはいらない。 学歴が低いワーキングプアは働きアリとして一生を終えれば十分。 子どもを育てる余裕のない貧乏人は子どもを生まなくて結構。 性欲処理は一人で頑張ってもらうしかないと思う。」 「側室を二人でも三人でも育てていける甲斐性のある特権階級の男性が財力に見合った数の相手と子どもを持つのが自然。 タネ馬と言うのは何だけど、日本の優秀な産業戦士とリアル戦士を産むために一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」 「逆に、女性の立場から見ても、
http://www.hrgiger.info/cgi-bin/mivavm?Merchant2/merchant.mvc+Screen=PROD&Store_Code=HGWV&Product_Code=eloxal_gebaehr&Category_Code=alueloxal H.R.ギーガーによる有名な絵だそうです。 (ふたたび、梶村太一郎氏のメールからのパクリです。) この絵の引用は梶村氏の下記のような主張と不可分なものなので以下に全文引用する。 「産む機械」発言の反響 梶村です。 (写真も掲載できるようなので、また受け継ぐ会MLだけでなく、国会関係者にもBccで送らせていただきます) 柳沢大臣の発言は、共同通信の配信を引用する形で、ロイター、AFP, BBCなどがこぞって報道しましたので、世界中で一夜にして知れ渡っています。ドイツ紙も大きな記事ではありませんが、例外なく報道して
2007年01月19日 ファミ通クロスレビューから推測するiM@S360の落とし穴 Xbox360版THE IDOL M@STER(以下iM@S360)ファミ通クロスレビューの評価が低い低いと言われていますが6776という数字はファミ通のギャルゲーではそれほど低くはありません。むしろ高いぐらい。 しかし問題は点数よりも文章の方です。 14文字x9行の中で書けることなんて限られていますが、それにしてもこれはいくらなんでも……。 以下アーケード版iM@Sを実際に遊んだ人間としてのつっこみ。 ▼カミカゼ長田:6 アーケード版と違ってリセットがきくため、このシンプルさとランダム性がかえって仇になるかも。 オートセーブでこまめにセーブされるのか、一週ごとにセーブするのかそのへんのシステムがわからないので微妙な部分もありますが、確かにレッスンの途中やオーディションの途中で「こりゃだめだ」と思ったらリセ
Topics 自活研が選んだ『2023自転車10大ニュース』 結果発表 自転車活用推進研究会が選んだ「自転車10大ニュース」です。2023年に起きた自転車関連ニュースから30本を自活研理事会で選び、オンライン投票で10本に絞りました。 自活研会員(会員番号を入力された方)は1票につき2ポイント、一般の方の1票は1ポイントとカウントしています。 特定非営利活動法人自転車活用推進研究会 ①4月1日に乗用中のヘルメット装着が努力義務に……94ポイント ②7月1日にタンデム自転車の公道走行が全国で解禁……67ポイント ③7月1日から特定小型原動機付自転車が新たに登場……50ポイント ④推進本部サイクルトレイン・バス導入の手引きを公表……37ポイント ⑤青梅街道の規制標識「普通自転車歩道通行可」を撤去……31ポイント ⑥警察庁が自転車交通秩序実現のための有識者会議開く……29ポイント ⑦太平洋岸道を
2007年1月29日付けの朝日新聞オピニオン面に、本田由紀氏(東京大学助教授)が、「教育再生会議を批判する」という記事を寄せられています。 この記事の中で本田氏が取り上げ批判しているのは、教育再生会議が先日打ち出したゆとり教育からの決別と、学力向上を目的とした授業時間数の増加です。批判の中で本田氏が示している興味深い論点として、以下の2つを挙げることができます。すなわち 授業時間の増加は学力向上と必ずしも結びつかない 学力の低下が現実に生じていると論じる根拠が薄い というものです。 授業数の増加には効果があるのか まず本田氏は、2003年に出された調査結果によると、授業時間数と成績とのあいだに相関関係は認められないと論じます。特に初等教育では、成績上位国である日本、フィンランド、韓国、イギリスは授業時間数が短い国に分類されるとのこと。 ここから本田氏は「この結果は、『学力向上』のために授業
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