11月13日、みずほ証券・チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、日銀の追加緩和は「誤った投薬」であり、患者である日本経済の容体悪化を招く恐れがあると指摘。提供写真(2014年 ロイター) [東京 13日] - 日銀の黒田東彦総裁が今月5日、10月末の「量的・質的金融緩和」の拡大決定後では初めてとなる講演を行った。事務方が準備したとみられる原稿を淡々と読み上げる姿に派手さこそなかったものの、2%物価目標実現への総裁の強いこだわり、人々の期待・マインドに働きかけることを非常に重視する姿勢が伝わってくる内容だった。 デフレから脱却するために「できることは何でもやる」という宣言が講演の最初と最後に配されたほか、「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結」という、5対4の僅差での決定になった追加緩和を正当化する発言があった。さらに、以下の印象的なメッ
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