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ブックマーク / michihito-ando.hatenablog.com (8)

  • 『障害者の経済学』が日経・経済図書文化賞に選ばれた件について - 研究メモ ver.2

    障害者の経済学 作者: 中島隆信出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/02/10メディア: 単行購入: 7人 クリック: 120回この商品を含むブログ (23件) を見る 書は、脳性マヒの子どもを持つ経済学者が書いた障害者論である。その内容はバランスが取れていてかつ政策的なインプリケーションも豊富で、よくありがちな「フクシフクシした感じ」の障害者論に違和感を覚える人には新鮮だろう。もちろん、そういう「フクシフクシした感じ」こそが著者のターゲットだ。実際、書を読んで「目からうろこがおちた」という感想を何度か目にした。一方、カゲキな障害者運動や思想を多少とも知るものにとっては、政策的な部分や経済学的な解釈はともかく、障害に対する価値観や規範意識に言及している部分は「目からうろこ」というほどではなく、「まぁそうだよな」という感覚をベースに読みすすめる、という感じになるだろう

    『障害者の経済学』が日経・経済図書文化賞に選ばれた件について - 研究メモ ver.2
  • 2009-04-25

    の難点 (幻冬舎新書) 作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 28人 クリック: 233回この商品を含むブログ (227件) を見る書のまえがきはこちらで読める↓ http://www.miyadai.com/index.php?itemid=724 宮台真司の新著、『日の難点』を読んだ。第一章(コミュニケーション論・メディア論)、第二章(若者論・教育論)は、宮台真司らしい、偏ったサンプルと偏った個人経験に基づいた(が故の)読み応えのある内容である。第三章(幸福論)は、自殺率の話から政府と社会のあり方の議論へと展開している部分が特に示唆に富む(後述)。 第四章(米国論)や第五章(日論)では、米国と日の時事問題を、マル激トーク・オン・ディマンドのゲストの知見も参照しながら縦横無尽に議論している。「あとがき」で説明しているよ

    2009-04-25
  • 「環境」NGOとか「貧困」NGOとか - 研究メモ ver.2

    貧困と闘いつつ、貧困者に害をなすNGOたち http://cruel.org/econ/idiotngo.html まぁこんなモノなんでしょう。そういえばムンバイみたいにスラムだらけのところでは、「環境」を重視する現地NGOと「貧困」を重視する現地NGOはけっこう対立してたみたい。私がいたNGOのディレクターは環境NGOについてグチグチいってたわ。あと、世銀のプロジェクト下で働くNGOと世銀のプロジェクトを外側から監視するNGOも、仲悪かったみたいだし。 ムンバイにはSPARCというスラム問題に取り組む有力NGOがいて、そこは政府や世銀と上手く付き合いながら仕事をするのが得意なNGOなのだが、他のNGOの人達にはあまり評判がよくなかった。(ねたみもあるのか?)そういえば私がインターンしていたNGOのディレクターもちょっと敵視してた。世銀プロジェクトの片棒を担いでいたという点では、私のいたN

    「環境」NGOとか「貧困」NGOとか - 研究メモ ver.2
  • 自分が消費しているものを生産している人々 - 研究メモ ver.2

    この前、久しぶりに下北沢にいった(写真)。地元は神奈川の藤沢なので、高校時代は小田急線でよくいったが、大学に入ってからはそんなに行かなくなった街だ。 東京には楽しい街がたくさんあって、買い物するなら下北沢とか高円寺とか原宿とかあるし、夜遊ぶなら渋谷とか六木とか西麻布とかがある。(うそです。西麻布には2、3回しか行ったことし、六木もたいしてよく知らないし、渋谷もたまにしか行かない。。。)吉祥寺もいろいろ面白いし、立川だってそんなにいかないけれど、あれはあれでいい味だしてると思う。 やっぱり、消費の街は楽しい。楽しいものは楽しいのだ。そんなに金がないから、あんまり(以外の)消費を楽しんでいる人間ではないが、もしお金と時間の余裕があれば、もっと消費文化にどっぷりはまっていただろう。 しかし、やっぱりそれでも自分が消費文化に浸かりきれない左翼だと思うのは、昔読んだ石弘之の『地球環境報告』(i

    自分が消費しているものを生産している人々 - 研究メモ ver.2
    umeten
    umeten 2006/05/24
    最後の砦は「人間の良心」、か。映画『ザ・コーポレーション』を見ることをおすすめしておこう。
  • 研究メモ:本田由紀の言説について

    「不毛な議論」 http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060519#p1 問題意識はわからなくはない。しかし、自分が好ましいと思う「規範」(=「専門性」)への期待と、その観点からの現実批判へと急ぐ前に、そもそもなぜ、大企業の人事担当者が「官能」が大事であるといったり、企業が新入社員に対して「技術や知識、独創性や論理性などより、職場での協調性と向上心を持って成長していくこと」といった曖昧な期待を抱くのか、その理由をじっくり考えるのが先なのではないか。社会科学者である田先生にとって、労務屋さんは論争相手である前に、分析対象であるはずだ。 田先生の提言は、極論すれば、就職活動を、高校入試や大学入試と同じようなものにしましょう、というものに近いと思う。高校入試や大学入試においては、まだまだきちっとした選考基準があり、客観的な選別が行われてる。就職活動においても、高

    研究メモ:本田由紀の言説について
  • 2006-04-03

    時間経つのはやいなぁ。気が付けば前回更新から一ヶ月くらいたってる。いろいろ書きたいことはあるけど、なんかめんどくさかった。 いまもめんどくさいんだけど、今机の上にある、普段はめったに読まない文藝春秋4月号の佐野愼一の『ルポ 下層社会 改革に棄てられた家族を見よ』は面白い。小泉改革と貧困を絡めて論じている部分はさらなる検討が必要だろうけど、日貧困層の現実についていろいろ取材している部分は興味深い。そのうち気が向いたら抜粋を紹介しよう。最近の「下流社会」論を批判しているところもいい。このルポの最後の一文はこうだ。 しかし、それはあえて言うなら真実を覆い隠す”様々なる意匠”にすぎない。そのうしろには、浮ついてもっともらしい”下流社会”ではなく、地に足がついた生活があり、底光りのする”下層社会”が静かに横たわっている。 この「地に足のついた生活」というのが重要だと思う。日の社会学者は、一般的

    2006-04-03
    umeten
    umeten 2006/04/04
    「朝日岩波文化人的サヨク」なんてそんなにいない
  • 結局は感受性の問題なのか。  - 研究メモ ver.2

    テレビをつけたらこの番組がやってた。 『世界潮流2005 「外資ファンドは日を変えるか」』 http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0724.html#20050724009 最後のほうをちらっと見ただけだから、内容についてはちゃんとわかってないんだけど。ただ、川裕子、佐山展生、森永卓郎 の三人のゲストのキャラの違いが際立っていた。おおざっぱにいえば、川、佐山は外資ファンド歓迎派(もちろん無制限OKというわけではなく、きちっと考えて失敗しないように、という感じ)で、森永は慎重派。 で、やはり最後のほうのまとめで際立ったのが、それぞれの立場の違い。川・佐山は、グローバルな競争力とか、公企業の赤字と次世代負担の緩和とかを考えると、日経済の活性化のためにも外資ファンドは必要だ、という感じ。森永は、日はむしろ大陸ヨーロッパが築きあげてきた「そこそこの生活を、安

    結局は感受性の問題なのか。  - 研究メモ ver.2
    umeten
    umeten 2005/12/23
    「日本的世間」とやらは情性過多という病気だな、もはや。
  • 下流社会についてメモ - 研究メモ ver.2

    SPA!(http://spa.fusosha.co.jp)の今週号で『楽しい[下流社会]の歩き方』という特集が組まれ、ゲストハウスとかルームシェアとかが紹介されている。私も以前ゲストハウスに住んでいて、今もたまに遊びに行く。私の知っているところだけをみると、最近は日人(フリーターや派遣が多い)が増えているが、欧米系(語学教師バイトが多いが、定職系もいる)やアジア系(私の知り合いは、南アジア系で出稼ぎ。基は飲かブルーワーカー。韓国中国系は学生が多いかなぁ)もけっこう住んでいて、しかも入れ替わりは激しく、面白い。ゲストハウスごとにカラーは全然違ったりするから、SPA!に書いてあるように当たり外れはあるけど。 ただ、基的にああいう暮らし方は、家庭をもっている人や高齢者にはできませんから。独り者の元気な若者の「下流社会」は気楽でいい。問題は、「下流社会」に生きる家族や高齢者ですから。教

    下流社会についてメモ - 研究メモ ver.2
    umeten
    umeten 2005/11/24
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