ブックマーク / heyheydodo.hatenablog.com (13)

  • 思い出って。 - 日常を休まず進め。

    すこし特殊な一人暮らしをしている。 25歳、独身。一軒家に住んでいる。祖父とふたりで暮らしていた家が、ひとりになって、それから何となく、生活が続いている。 おしゃれな部屋づくりなんて、していない。DIYで作った家具なんてない。カーテンは、ヘビースモーカーだった祖父の影響で、黄ばんでいる。仏壇のある部屋で寝ているから、見上げると、会ったこともない曽祖父の写真がかざってある。 家の中にあるものは、祖父が生きていた頃と何も変わらない。冷蔵庫の整理もしていないから、ぼくが買った覚えのない、冷凍のお肉が出てきたりする。 6年ぐらい経つ。 祖父との生活がのこるわが家に、彼がいないことが当たり前になっているなぁと、感じることがある。 いつも座っていた椅子に、捨てそびれている電子レンジが置いてあったり、育てていた植木が枯れていたり。 曽祖父のとなりに飾られた、祖父の写真を、風景として捉えている自分に、なん

    思い出って。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2018/04/20
    忘れないように、祖父との日々を...と思って、ブックマークです。切なすぎる。でも自分も「いつかのことを、飾らなく、美しく語れる人」になりたい。
  • 転勤になってから。 - 日常を休まず進め。

    転勤の辞令が出た。3月30日の夕方だった。 引き継ぎの期間は5日間。4月9日からは、もう向こうで仕事をしてもらうことになると、上司は言った。 銀行の異動は慌ただしい。その理由は、癒着やらなんやらで、悪いことしてる人がいるかららしい。 3月30日のお昼に、4月の訪問を約束していたお客様の家に、ぼくは引き継ぎとして行くことになった。 後任の女の子は、はじめて営業に出る。いくぶん緊張している姿は、2年前のぼくと同じだった。 一件、一件と家をまわると、みなさんが口を揃えて「残念だ」と言ってくれる。ありがたいことだ。でも、いまぼくの隣にいる彼女にも、おなじようにこの人たちと関わり合ってほしい。 そう思って、涙を流してくれるお客さんに「この子をよろしくお願いします」と言った。 後輩の前で泣くわけにもいかず、ぐっとこらえた。 お見合いの仲人を務めるように、お客さんの話と、後輩の女の子の話のあいだに入る。

    転勤になってから。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2018/04/07
    充分に、お土産を渡す方も、こうして読んでいる自分も、幸せな気持ちを貰ってます。寂しいですね、でも「忘れない」限りはずっと会えるんだと思ってます。
  • 河童は、流れたいんじゃないかな。【ことわ・ざ】 - 日常を休まず進め。

    カッパは当にいるのだろうか。そのことについて、小学生の頃からずっと考えている。 『じっぽ』というカッパと少年のお話を、小学生の時に国語の教科書で読んだ。 覚えているのは、少年がカッパのじっぽを水槽に入れてあげてキュウリをあげているシーンだ。 なんでまた、そこを覚えているかって、実家にぼくが書いたその絵が置いてあるからなのですが。 目撃論や、カッパの伝説について何も調べていないけど、ばくぜんとカッパの存在をぼくは信じています。 今日は、このことわざについて考えてみたいなぁと思います。 小学生の時に出会った気がする。 あと、同じような意味でつかわれる、「猿も木から落ちる」「弘法も筆の誤り」も教わった。 そういえば、サルスベリという木が近所に生えていたけど、あれは表面がツルツルしてるから猿も登れないということから付いた名前らしい。 だから、サルスベリを巧みに登っている子どもがいたら、それはもう

    河童は、流れたいんじゃないかな。【ことわ・ざ】 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/12/18
    ほっこり&ユーモア。悠々と流れる河童を想像して頑張れそう。
  • カローラにのって、どこまでも生きたい。 - 日常を休まず進め。

    カローラⅡにのって 買いものに出かけたら サイフないのに気づいて そのままドライブ youtu.be トヨタのカローラⅡのCMに使われた曲です。 小沢健二さんが歌っていて、軽やかでのどかな雰囲気が伝わってきて。 なんというか、乗ってる時間がすべて日曜日になるような気がしてきます。 こんな、のどかな生活をおくれるなら、車に乗ってもいいなぁ。 できたらカローラに乗りたいなぁ。 そんな気分になりながら、今日も家に引きこもっているのですが。 ぼくは、一応、免許は持っているのですが。 最後に乗ったのが卒業試験の教習車で。 もっぱら助手席が指定席になってる、 典型的なペーパードライバーなんです。 仕事で、車にのったり、原付にのったりしないのかと言われたら、 なんでかそういう縁もなく、 2分で充電の切れる電動自転車にのって仕事をしています。 電動自転車のって 営業にでかけたら 電池ないのにきづいて その

    カローラにのって、どこまでも生きたい。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/09/25
    ...涙出るよなぁ。忘れない限り、いつまでも一緒に生きていけるよね。
  • ぼくはいつまでも、妹には適わない。 - 日常を休まず進め。

    妹は、ぼくよりもずっと泳ぐのが上手だった。県大会に行けるか行けないかで、結局行けずに夏を終えるぼくとは違って、全国大会に出場していた。 ぼくよりもずっと根性があった。練習が嫌でとなりのマクドで寝ている兄をよそに、必死に練習をしていた。 ぼくよりもずっと人と話すのがうまかった。やる気もないし、人付き合いも苦手なぼくとは違って、コーチとも友達とも楽しそうに会話をしていた。 7月のはじめに、妹から突然電話がかかってきた。いつもと変わらない、ふてくされたような話し方で、ぼくに聞きたいことがあると。大学四年生の彼女が、この時期に電話をかけてくるなんて理由は1つしかない。就活にきまっている。 聞きたくなかった。 妹が就活に悩んでいることは、母親から聞いていた。何かアドバイスをしてあげてほしいと言われて、直接話すのが嫌で、LINEでやりとりを少しだけした。9月になっても、内定が0だったぼくが、何を妹にア

    ぼくはいつまでも、妹には適わない。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/09/22
    このひとの言葉の暖かさにも適わない。言葉とは、ひとの性格が滲み出るもの。
  • 百貨店の地下街には、かっこいい大人がいた。 - 日常を休まず進め。

    大学生活で、アルバイトをいくつか経験した。 家庭教師は向いてなかったみたいで、3か月経ったある日、「すいません、来週から夏季講習に通います」と事実上の解雇を宣言された。 そのあと、警備の派遣バイトをやった。時給1000円で休憩が1時間に1回あると聞いて、最高だった。はじめての現場で、運転免許も持っていないのに観光バスの誘導を命じられた時は絶望だったけど。神戸ルミナリエの警備では、お子様をかたぐるましているパパを注意する仕事をした。なでしこジャパンが、ワールドカップで優勝した年、澤選手たちをフーリガンから守る警備もあった。結局、なでしこのファンはとてもマナーがよく、ぼくは1人で誰もいない広場に立ちつづけてお金をもらった。19歳で、神戸の成人式の警備もした。自分より、確実に年上の人を注意していいという特権も貰ったにもかかわらず、そんな出番は来ず、きれいな女性の振袖姿をさがしてお金をもらった。

    百貨店の地下街には、かっこいい大人がいた。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/08/27
    まただ。ひどくしんみりと、泣きそうになる切なさや優しさ。良いのだなぁ。
  • ペットもたいせつな家族ですから - 日常を休まず進め。

    仕事柄、家にあがらせてもらうと、部屋にあるたくさんの物から、お客様との接点をさがそうとしてしまう。営業だからというよりは、大学の友達の家に行って、棚にじぶんも好きな漫画があったら嬉しいという感覚。 家具がかわっていたり、飾ってあった絵が消えていたり、冷蔵庫が最新になっていたり、そんなこともしっかり見ている。釣り竿があったら、釣りの話をしたり。家族写真があったら、お孫さんの話をしたりする。しあわせなことばっかりならいいけど、物が無くなっていたり、妙に片付いていたりしたら、ちょっとだけ慎重になって話をきくようにしている。 先日、数か月ぶりに訪問させていただくお客様がいた。リビングに通していただき、前回とおなじソファに座らせてもらう。いつも出してもらう野菜ジュースが、その日も机の上にあって。夏だから、氷も入ってキンキンに冷えていて。冷蔵庫も、そのまんま。飾っている絵も、そのまんま。だけど、なん

    ペットもたいせつな家族ですから - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/08/12
    一段と、沁みました。ださくさんの素直な心がとても好きです。
  • 他人のお葬式で、泣いてくれる人がいた。 - 日常を休まず進め。

    ぼくも、他人の葬式で、泣いている人になってしまった。 銀行で営業の仕事をしていると、お客様はご高齢の人が多い。その分、今までに何度か、お葬式や線香を届けてきている。 月に1度ぐらい、お話をさせてもらっていた人が亡くなられた時、ぼくは人の死というのは、当に突然なんだなと痛感する。 お客様の死は、ぼくたちの業績に直結する。 定期預金は出ていって、息子さん達が持って行く。運用をしてくれていた大きなお客様が亡くなると、来月から助けてくれる人が1人いなくなる。 相続はピンチ、相続はチャンス すごく苦手な考え方だ。ぼくはどうして、この人のお葬式に出席しているんだろう。何を考えながら、手をあわせているんだろう。 きっと、ご家族から思われていることは、決まっている。 「お金が目当てなんでしょ」 人の目は、口より物を言う。 仕事上は、やっぱり当に自分が追い込まれるし、今まで以上にピンチになるのは事実だか

    他人のお葬式で、泣いてくれる人がいた。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/07/22
    泣きました。
  • ブログってほんと、うまく書けぬな。 - 日常をひとます、休まず。

    たのしく書いている。 なにがあるわけじゃないのに、 面白いと思ったこととか、 くだらないこととか、 いままでの短い人生を振り返ったりしている。 気付いたら、いつも、文章が長くなる。 1000字をこえる。 途中で消されてしまうんじゃないだろうかって、 ビクビクしながら書いている。 最後の一行で、 あぁ~読んでよかったって思ってもらえるようにオチを考えている。 たまには、 あぁ~わたしの時間を返してくれって言われるようなほど、 くだらないものを書こうとしている。 『なにもない一日に、 なにかちょっとだけを。』 ぼくが、このブログにひとり暮らしをはじめるとき、 ひそかに決めた目標です。 でも、ほんとに文章がうまく書けないのが悔しい。 なにもない一日をすごしている人に、 もっと、なにかちょっとだけを贈りたい。 そんなことを、どうすればいいか分からずに、 嘆いているのです。 だけど、 このブログをは

    ブログってほんと、うまく書けぬな。 - 日常をひとます、休まず。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/05/15
    読み始めて来月で1年たつのだなと思ったのですが、ださくさんの仕事に身を置く日々の中でのブログは、とっても優しくて切ないです。「エスカレーターの横のおじさん」はこれまでで一番感性が鋭くて温かい。
  • にんげんの息子と、しっぽふる息子。 - 日常を休まず進め。

    家族は、たった20年ちょっとで別々に暮らす。 はやい人だと、大学に入学したと同時に、 地元を離れて、就職をして結婚をして、 実家はあるけど両親と一緒に暮らすことは無くなる。 80年ほどの人生で、家族といる時間は、ほんの一瞬だ。 保険商品を売るとき、かならず家族構成を聞く。 お子様は何人か。同居しているのか。 いまでもたまに、帰ってきてくれるのか。 いろんなお話を聞いて、 どんな運用をするのか、 誰に遺したいのかをヒアリングする。 医療保険も扱う。 今後の人生で起こりうる病気の話をするのは、 なんとなぁく気が重い。 自分もそうなんだよな、なんて思いながら話をしていたりする。 とにかく、保険の話をするときは、 家族のこと、これからの人生のことをしっかり聞く。 「ご家族は?」と聞くと、 ひざの上でのんびりしている愛犬をなでる人がいます。 「お子様は?」と聞くと、 窓際でジーッとぼくをみる愛を呼

    にんげんの息子と、しっぽふる息子。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/04/11
    比喩が面白い、して面白いだけじゃない胸熱話。
  • ティファールのスイッチをいれる父。 - 日常を休まず進め。

    黄金のような金曜日。 いつだって金曜日は特別だ。 あしたが休みだと思ったら、すこしだけ肩が軽くなる。 仕事のことよりも、あした何をしようか考えていたい一日だ。 それにしても今日は、 いつにもまして、街はピカピカと輝きをはなっていた。 主役は、背中をおおい隠すぐらい、 大きなランドセルをせおった一年生。 朝9時に、いつも通り営業へ飛び出すと、 街にはたくさんの一年生がいた。 服装は、よそいきのお洒落なワンピースやブレザー。 渋さはまったくない革製品をせおった彼らは、 とても楽しそうに、すこし雨模様の外を歩いている。 どの道を走っても、彼らがいる。 次の角をまがっても、信号の向こうにも。 みんなが1つの場所を目指して歩いている。 そうか、今日は入学式なんだね。 少子高齢化が激しいと言われるぼくの営業エリアにも、 こんなにもピカピカの一年生がいたなんて。 うかうか、絶望のような顔をして自転車に乗

    ティファールのスイッチをいれる父。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/04/08
  • 「社会人前夜だね」  ラジオのような、ひとりごと。 - 日常を休まず進め。

    こんばんは。ただいま夜の7時30分。 日曜日の憂さに、追い込まれながら今日も、 ラジオのように今思ったことを書いていきます。 就職して3年目。こうやって、毎週憂な日曜日をすごしてきたなぁ。 いちばん憂だった日曜日は、いつだったかなぁ。 きっと、「社会人前夜」だったろうなぁ。 ぼくが就職した2015年の4月1日は水曜日だったので、 3月31日の夜はもう絶望のような夜を過ごしていました。 ぼくは、行きたかった会社に就職できた人の気持ちは分からないけど、 それでも結構、憂なんじゃないかなぁって思う。 やっぱり学生って楽しかったし。眠たい日々もはじまるし。 やっぱり新しいことは怖い。 どうしても、行きたい会社に入れなかった人もいると思う。 大人になりなさいと、両親に言われて、 就職先はたまたま内定が出た会社に行くことに。 憧れていた業界からはるかに遠い銀行という世界。 3月31日に辞表の書

    「社会人前夜だね」  ラジオのような、ひとりごと。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/04/02
    とって置いて大切にしたい文章と懐かしの曲。
  • インターネットと、のらくろの思い出。 - 日常を休まず進め。

    ぼくは、のらくろを、小学校の時に知った。 祖父が、ぼくに教えてくれた漫画。 ほかにもいくつか教えてくれたのだけど、 特にしっかり覚えているのは、のらくろ。 のらくろ という名前の黒い犬の兵隊が、 知恵をしぼって出世していく話だということは、 語り部役である祖父の話で伝わりました。 ちなみに、 話が進むたびに「のらくろ伍長」「のらくろ軍曹」というように、 どんどん出世していくスタイルなので、 今で言う 島耕作シリーズ のようなものだと気づいたのは最近の話です。 ただ、インターネットがまだ側に無かった小学生。 のらくろの顔が分からない。 黒い犬で兵隊、体はそんなに大きくなくて、知恵をしぼって出世する。 主人公なのだろうけど、どんな顔でどんな言葉を話すのか気になって仕方なかった。 ある日、家へ行った時に一枚の紙を手渡された。 それは、祖父が描いた、のらくろの絵でした。 ただ、その絵が下手なのか、

    インターネットと、のらくろの思い出。 - 日常を休まず進め。
    undy-yuu
    undy-yuu 2017/01/22
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