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ドラッグストアの目立つ棚に所狭しと並べられているのは、洗練されたパッケージの1500円帯のシャンプー群。かつて主流だった500円程度の大手ブランドは、下の棚へ追いやられている。 「今やヘアケア商品は高収益カテゴリーに変わった。売れ筋になったので、入り口付近に棚を移動させる店舗も増えている」。ドラッグストア幹部は嬉しそうに語る。ここ数年でヘアケアの主役が、大きく入れ替わっている。 商品が飽和状態で成熟化した日用品市場。そんな中でヘアケアは「単価上昇の模範例」になっている。シャンプー市場を高価格帯商品で席巻するのが、大阪に本社を構えるI-ne(アイエヌイー)だ。 2015年に発売した高価格帯シャンプー「ボタニスト」が大ヒットし、2020年に東京マザーズ(現グロース)市場に株式上場を果たした。”一発屋”で終わることなく、2021年発売の「YOLU」も売れている。2022年度の売上高は前期比24.
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90年代に一世を風靡したPUFFYの「アジアの純真」。このパロディ版が、2月1日から発売されたマクドナルドの新商品「アジアのジューシー」のCMで使用され、それについてネット上で賛否両論の声が上がっている。 「女性自身」の記事では、タイトルに「『PUFFYオマージュ』に違和感続出『最悪のパターン』『中途半端』」とあるとおり、批判的なトーンでまとめられている。続いた「J-CASTニュース」の記事「マックの『PUFFY風』CMはなぜ叩かれたのか」においては、「元ネタへのリスペクト不足」が不評の理由と紹介されていた。 確かに、「ぎりぎりPUFFY世代」と言えなくもない40代の著者自身、最初にこのCMを見たときは、ちょっとした違和感を覚えた。だから、反発する意見が出ていることに不思議はない。 一方で、Yahoo!のコメント欄では、CMよりも記事の批判的な論調に対して「違和感」を示す意見のほうが目立っ
「肉選び」で目指す味が変わる 昔からステーキはご馳走。焼き方についてはいろいろな流派(?)がありますが、実はそれ以前の「肉選び」でも目指す味は変わります。 日本国内で流通している肉は大きく「輸入牛」「国産牛」「和牛」の3種類。輸入牛は脂が少なく、あっさりした味。国産牛は脂の少ないものから多いものまでさまざまですが、基本的には輸入牛よりも脂が多く、和牛はさらにその上。 ちなみに1991年の牛肉の輸入自由化以降、消費の主流は輸入牛。安価な輸入牛と差別化をはかるため、和牛の脂は増えていった経緯があります。最近の人気は脂の少ない赤身肉ですが、それでもある程度の脂肪交雑がないと焼いたときに硬くなりがち。 牛の硬さは部位によっても変わってきます。牛は体が大きく、その体重を支えるためにスネやモモといった下側の筋肉が発達しているからです。餌を食べるために首肉もよく動かすのでやはり硬く、こういった部位は煮込
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日本の未婚化・ソロ社会化が、海外でも多くの注目を集めています。フランス、カナダ、韓国、中国といった海外メディアで拙著『超ソロ社会』が取り上げられ、私自身が取材を受けることもしばしば。日本以上に「日本の未婚化」に関心があるとさえ感じますが、これは海外でも未婚化の問題が対岸の火事ではないからです。日本のソロ社会化は世界が注目する事件になりつつあるのです。 皆婚時代だった1980年から何がどう変わったのか そんな日本もつい30年前までは全員が結婚する皆婚社会でした。そのカラクリについては「100年前の日本人が『全員結婚』できた理由」という記事に書きましたが、そんな皆婚時代だった1980年と2015年とではいったい何がどう変わったのでしょうか? 各年齢層別の未婚者数で比較してみたいと思います。
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雑誌の企画として定番の、街歩き特集。よく取り上げられる街といえば、銀座や自由が丘、吉祥寺などがあります。近年では、浅草、蔵前、清澄白河、門前仲町といった、東京の東側の下町も注目されています。 これらに加えて、最近注目されるようになってきたのが、「西荻」の愛称で呼ばれる西荻窪です。雑誌『Hanako』の春の恒例、吉祥寺特集号では西荻窪も一緒に紹介されていますし、『散歩の達人』の特集では、常連になっています。ただ、実際に行ったことのある人はそこまで多くなく、これまでの「住みたい街」調査では上位に上がってくることがありませんでした。しかし、今回私が行った「住みたい街」の調査では、ある層の女性から支持されていることがわかりました。 いったい、どのような人が西荻窪を好んでいるのでしょう? 西荻窪に住みたい女性の実像 前回は「住みたい街」ランキングでトップ常連の吉祥寺にいったいどのような人が住みたいの
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、以下『逃げ恥』)が、放送開始から回を追うごとに視聴率を上げ、1週間分の録画分を合わせた総合視聴率でも20%を突破。「最終的には30%に迫るのではないか?」と噂されるなど絶好調です。 ドラマを牽引しているのは、主演の新垣結衣さんであることは明白ですが、言わば彼女は約10年に渡ってヒロインを務めあげてきたトップ・オブ・トップ。成功は予想の範疇にすぎません。一方、相手役の星野源さんにとって、連ドラの準主役は初めてであり、その存在に注目が集まっています。 現在、平日に放送される連ドラの視聴率を支えているのは女性。その意味で『逃げ恥』の好調は、「ガッキーがかわいい!」「脚本が優れている」からだけではなく、星野さんに対する女性視聴者の絶大な支持が大きいのです。 ただ星野さんは、草食系の童顔で身長も168cmに過ぎず、特にイケメンでもスタイルがいいわけでもありません
東洋経済オンラインは上場企業約3600社を対象に各社の30歳社員の年収を推計。全国7地域(北海道・東北、東京除く関東、東京、中部、近畿、中国四国、九州沖縄)に分けてまとめた。第1弾として9月27日に配信した「30歳年収『東京都トップ500社』ランキング」には、大きな反響が寄せられた。 30歳は立派な大人である一方で、企業人としてはまだまだ若手に位置づけられ、年収1000万円を超えるような高給プレーヤーはごく一部の企業に限られるものの、企業ごとに見ていくと格差もみられる。今度は第2弾として東京都の下位500社ランキングを公表する。7月に配信した「40歳年収『東京都ワースト500社』ランキング」の30歳年収版となる。 企業や読者の一部から「トップ500でランキングをすると、まるで500位が低いように見える」「給料の高い会社ばかりではなく、高くない会社の情報も知りたい」という指摘があり、それに応
いま、中学生・高校生にふせんがバカ売れしているという。中高生というのは、元からふせんを使う頻度の高い人たちではあるが、それでも学校近くの文房具店などでは、去年に比べても目に見えて売れているとのこと。 なぜかというと、彼らの間でふせんを使った勉強法……「付箋ノート」が流行っているからである。 ふせんに情報を書き込んで貼るメリット この「付箋ノート」勉強法における大事なポイントはひとつ。「ノートに書かず、ふせんに書いて貼る」ということだ。ノートはあくまでもふせんの台紙であり、勉強の内容は全部ふせんに書き込むのだ。では、なぜノートではなく直接ふせんに書くのか。理由はいくつかある。 その1)ふせんはノートより小さい つまり、1つのパラグラフを小さい面積に収めて書くには、要点をきっちりまとめる必要がある。「板書した内容を整理してふせんに書いて貼る」を繰り返すことで理解度が高まるのだ。 その2)ふせん
「こんなに売れるとは思わなかった」――。8月中旬、回転寿司大手「くら寿司」を展開するくらコーポレーションの社内で、嬉しい悲鳴があがった。 同社が7月29日に発売した「シャリコーラ」は、甘酒をベースにした炭酸飲料で、カルピスのような白濁色が特徴的だ。当初は発売後6カ月間で100万本の販売計画だった。ところが、発売と同時に人気が沸騰し、2週間で10万本を超える売り上げに。想定以上の需要に生産が追いつかず、くら寿司は一時販売休止を余儀なくされたのだ。 回転寿司店の書き入れ時である、お盆を前にした8月12日に品切れとなる、まさかの事態である。店頭のメニュー表には「只今、お取り扱いしておりません」の札が貼られた。 委託した京都の酒屋の生産能力が限界に シャリコーラは、米麹を使った甘酒のような風味に、炭酸の爽やかさと米の香りを感じさせる商品で、子供から大人まで幅広い顧客に受け入れられたことが人気の要因
全国の鉄道のなかで最も平均通過数量の多い鉄道は地下鉄である。地下鉄そのものが大都市の都心部に敷かれているうえ、高額な建設費の償還を考えて一定の輸送需要が見込める区間に敷設されるからだ。 そんな地下鉄の営業係数はどのくらいだろうか。昨日の大手私鉄編に続き、全国の地下鉄について2013(平成25)年度と2008(平成20)年度とを比較し、合わせて平均通過数量という指標も用いて探ってみたい。試算の結果、100未満の数値、要するに営業利益を計上している路線がずらりと出そろった。さまざまな路線のなかで際だった特徴の見られるものを紹介していこう。 因みに、「営業係数」とは100円の営業収入を得るためにかかる費用を示した数値。100未満なら黒字、100を超えていれば赤字となる。「平均通過数量」は、路線1キロ当たり、1日にどれだけの人数を運んでいるかを示す数値。年間の旅客人キロ÷年間の営業キロで求められる
突然だが、カルビーが今激変しているのをご存知だろうか。カルビーとはもちろん、あのかっぱえびせんやポテトチップスなどを売っているスナック菓子最大手メーカーである(年間売上高2221億円、2015年3月期)。ちなみに、同社の名前はカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」とを組み合わせた造語からできている。 そのカルビーが、今スナック菓子とは全く別の朝食マーケットで「1000億円の売上げを目指す」とぶち上げているのだ。その中心商品が「フルグラ」だ。2011年にはわずか37億円だった売上げが、昨年は143億円、2015年には200億円に迫る勢い。わずか4年で約5倍の売り上げを達成しそうなのだ。 実は、商品の中身を変えたわけでも、巨額の広告宣伝費を投入したわけでもない。ではなぜカルビーのフルグラは躍進しているのか。 「鳴かず飛ばず」で撤退が秒読みだった ここ数年で急激な成長を続けるフルグラだが
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どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。 なぜ働かないオジサンの給与は高いのか? 若手社員から働かないオジサンの話を聞いていたときに、「自分たちの給与に比べて、報酬をもらいすぎだ」とか、「中高年社員から若手社員へ、給与の再配分をしてほしい」といった意見があった。 ある信託銀行の若手行員は、支店で契約書類をチェックする仕事をしている中高年社員を批判していた。その社員は、若手社員が苦労して顧客から獲得してきた契約に対して、上から目線で不備を指摘するだけだという。若手社員の相談にも乗らず、定時になったらすぐに帰ってしまう彼の給与が自分よりも高いことに、納得がいかないという
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