自社のトラック運転手の速度違反を容認していた疑いがあるとして、兵庫県警交通捜査課などは8日、神戸市長田区と大阪府東大阪、枚方両市、鳥取県米子市にある運送会社4社の営業所を道路交通法違反(速度違反下命・容認)容疑の関係先として捜索した。 県警は4社の運行管理者らが速度違反を指示した可能性もあるとみて、運送会社について異例の立件を目指す。 捜査関係者によると、運行管理者らはそれぞれ、運転手が速度違反を繰り返していることを知りながら、昨年8月~今年5月、神戸市須磨区の阪神高速神戸線などで、制限速度(60~80キロ)を46~27キロ上回る走行を容認した疑いが持たれている。 速度違反で摘発した運転手が調べに対し、会社側から「市場の荷物だから絶対に遅れるな」「高速代は負担しない。一般道で行け」などと指示されたと供述。東大阪市から岡山市までの約190キロを2時間で着くよう命じられたケースもあったという。