“IT業界の女帝”の異名を持つ起業家の奥田浩美さんが、著書『会社を辞めないという選択』を出版しました。 会社員を経て女性起業家として活躍し、数々の企業のスタートアップを後押ししてきた経験も持っている奥田さんだからこそ、時代の急激な変化を肌で感じ、その中で会社員という存在の大きな可能性に着目してメッセージを送っています。 インタビューの後編となる今回は、今、日本の企業におけるリーダーシップの在り方がどう変わろうとしているのかについてお聞きしました。 (構成・文=成田真理) (前編はこちら) 『会社を辞めないという選択』では、「個人の力をより強くするのが会社」だと書いていますね。会社員として自分の個性を伸ばしていく秘策が、何かあるということですか。 奥田:それは、ものの見方、考え方を変えていくということです。考え方を変えれば、行動も変わる。それまで息苦しいと思っていた環境が、途端に生きやすい環