今月実施される筑波大の学長選で、学内が紛糾している。学長選考会議が学長の通算任期の上限を撤廃したり、教職員による「選挙」とも言える候補者への投票を選考要件から外したりしたことが原因で、教職員有志による「筑波大学の学長選考を考える会」が、「事前に教職員への説明がなかった」などとして選考会議に公開質問状を提出する事態となっている。 提出は7日付。質問状によると、選考会議は4月、選考に関する学内規則の改正を教職員に通知。「大学の顔が短期間で変わることは望ましくない」などとして、最長6年間だった学長の通算任期の上限を撤廃し、同じ人物が制限なく学長を務められるよう規則を変更した。